2010/10/28

すこし、お休み。

昨日は、日記を書くことが出来ませんでした。
これは、間近に控えている期末テストの準備でアタフタしているためです。
2年の2学期が全ての教科で、最も大切な時期。テストの範囲も広く・・・
ということで、これから11月12日までは、日記をお休みいたします。
申し訳ございません。

しばらく、勉強に励みたいと思います。
さあ!これから、がんばります!    佐伯

2010/10/26

からだの設計にミスはない 写本(p104〜106)

早速、写本を始めましょう。
寝相
骨格、体勢の観察をもっと深めていくなら、疾病との関連をもっと突きとめられると思う。しかし、今のところ、誰もこんなことを突っ込んでやってみてくれない。私はそれが残念で、こんな寝言みたいに思われることを書き散らすのである。

頭痛持ちの人は、多くの場合、左の頸すじが凝っていて、頭蓋骨下縁後部正中と乳様突起の中間に著しい圧痛点があり、
肋背部の後腋窩線に沿う圧痛帯と、左大腿部の上外後側に圧痛線が著明にあらわれている。
左恥骨部も圧痛著明である。かかる患者に出遭う時、仰臥させて、両膝を屈し左下腿をつかんで、股関節で屈曲するように持ち上げてやり、静かに左足をお尻の直前に下ろすようにさせる。
まさに足が床につかんとする頃、少しく抵抗を加えてやり、患者自身に急に力を脱却させると、今までの一連の痛みは即時にとれて、頭も軽くなり、頭痛もなくなるのが普通である。
特定な骨盤のズレが整復されるからである。技術にコツと上手下手はあっても、原理さえのみこめば誰にでも至極簡単にやれる施術で患者には大変喜ばれる。
骨格は一連の連動装置だからそうなのである。こんな人は、よく胃下垂になっている。それも、この方法で大いに軽快するのがたくさんある。
骨格変位が、診断名のつく以前の前疾病状態をあらわしており、患者の主訴があっても、医師がそれをもてあまして、ノイローゼとかヒスとかで、かたづけても、患者は決して満足しない。
療術師問題が又やかましくなってきたが、医師たるもの、もっと骨格の変位と、その調節整復に着目、修熟する必要があると思う。
癌でさえ、前癌状態という期間があるといわれているではないか、手術にもってゆくようになる前に、もう一度骨格との関連を探求すべきである。
寝相といっても一概に馬鹿に出来ないし、もっと素直に、自然の秘密と、そのよって来る理由を聞く耳と眼をもちたいと思う。

<皮膚に問いかける渦状波を施術していると、無意識の動きが出現することがありあます。
これは、からだが勝手に治しをつけてくるのです。
私もこの無意識の動きをよく体験しますが、このことに関して「皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙#2 三浦寛著
 たにぐち書店」に詳しく書いています。興味のある方は、ご購読することをお勧めいたします。>
きょうは、ここまで では ごきげんよう!

2010/10/25

からだの設計にミスはない 写本なし

今日は、フィットネスクラブで走りまくり(と言っても3,7キロ)かなり、疲れた上に、ビール。
なにやら、写本とは行けない状況となりました。
ただ言えることは、汗をかきからだの毒を皮膚から流し出すことは、最も大切な健康法だということです。

別段、クリームなどつけていないのですが、肌がピカピカしてきます。
患者様を診させて戴く立場の我々は、まず、自分の健康を最優先し、自らの放つ気で患者様を治す意気込みが必要です。

明日は、写本をします。
では ごきげんよう!

2010/10/24

からだの設計にミスはない 写本(p103〜104)

久しぶりに睡眠をたっぷり。
今日からの写本は、「第三章 毎日を快適に過ごすために」。
操体は、身体運動の法則を説いているため、普段の生活に浸透した動きの実践をお教えできます。
この章は、具体的な事例を紹介しながらの説明になります。
それでは、写本。

寝相
これから暑くなると、子供が床からころがり出して寝冷えすることがある。寝冷えは勿論いけないが、この寝相ということが問題なのである。夜間、眠っている人の体姿勢を連続観察しておると、種々な臥位をとるものだという記事を見たことがある。
当然なことである。石地蔵さんをころがしたように身動きもせずに眠りつづける人なんかそんなにザラにあるはずはない。
人間は、日中種々な姿勢で動作する。そして、ある部分の疲労を蓄積するのである。疲労というのは、ある一定の組織に老廃体液がちょう溜して異常(+あるいは−)な緊張感覚がおこるものと思うのであるが、骨格の各関節がフルに円滑に
運動しているなら老廃体液のちょう溜はそんなにひどく起こらないであろう。
なぜなら、筋系統は関節運動のため、過剰な緊張を被らないからである。しかし、残念ながら、人間そんなに完全に各関節が潤滑液で動く機械のようなのはない。しかし、機械だって油もやらず、調節整備もやらなければ、人間同様疲れるだろう。
故障が起きて、最後にはこわれる。人間だってそうである。
骨格が許された限度をこえて酷使されると、変位を起こすのである。屈位で長いこと仕事をしたら、背を伸ばし両手を挙げて欠伸をするではないか。
これで骨格の調整をしているのである。田畑を耕す農夫でなくても、土掘りでもしたら、腰を伸ばしてたたきたくなる。
寝相も、それなんですね。体重力を利用して、骨格の凸凹を調節するのです。
それも無意識で潜在意識が自然療能をやってくれているのである。
よく心臓の弱い児が、うつ伏せに寝るといった、ひっくり返してやる親御さんがあるが、これは断然よくない。
ああして寝なくては翌朝までにからだの調子をよくして機嫌よく目を覚ますことがで出来ないのである。血圧の高い人は高枕が好きで、低い人は低い枕が好きだといわれるが、それも皆骨格の関係によるのである。
血圧が高くて骨格がそうなっているのではなくて、そのような骨格の人が高血圧になりやすいのであろう。

<この文章を読み、なるほど!と相づちをうちながら、感心した次第です。
未だに、高血圧の原因は、現代医学的には定かではありません。これを、本態性高血圧といいます。それに対して、何らかの臓器に異常があって二次的に高血圧となるのが、二次性高血圧といいます。
二次性高血圧は、その原因によって、腎性、内分泌性、神経性、心臓血管性に分けられます。
これで、お分かりだと思いますが、視点が常に、臓器であり、細胞、病原菌・・・・なのです。
つまり、からだの歪みなど全く関係なく病名が付いていくシステムが厳然とあるのです。
そのシステムに従うと、原因不明の本態性高血圧になってしますのです。
そして、対処法はおそらく、降圧剤。

それではなく、高血圧の人は、血管が狭ばる程筋骨格が緊張しており、仰臥位になったとき、自然と首が突っ立つから、高枕が好きになっていく、と説明してもらうと納得しますよね!
低血圧の人は、基本的に血液の量が少ないのだから、夜頭を高くして寝ると、頭に血が回らなくなるし、女性のように軟らかい体型をしていると、枕など必要ないと当たり前に感じますよね!
とにかく、歪みが何を訴えているのかを見抜くのが、我々操体を仕事とする者の使命です。>
今日はここまで、 では ごきげんよう!

2010/10/23

からだの設計にミスはない 写本(p99〜100)

すがすがしい土曜日。久しぶりにゆっくりした時間を過ごしています。今日で写本も100/260。まだまだ時間がかかるようですが・・・・まあ〜寄り道をしながら、ゆっくりと歩み続けます。
では、写本。
からだの歪みをみついける運動
正座コマ運動
① カカトをお尻の座骨がのるようにして座る。(両膝はくっつけ、両手は軽くカカトを握る)
② 全身の力を抜き、手がカカトから離れない範囲でユックリと全身を回す。
ほとんど全身の関節が動くので、歪みのありかがわかる。
からだのどこかにヒッカカリはないか、不快感はないかを探り、気持ち良く回れる方をみつける。

<これをやってみて、足の小指が痛くて、全くスムーズに動けないのに驚きました。経脈でいえば、膀胱経。ということは、腎経にも関係あるのかも・・・>

四つんばい試験運動
① 両手両足を床につけ膝を折りまげて、らくに動ける姿勢をとり、肩やお尻を左右前後に動かしてみる。
気持ちよく動ける方を見つけて2〜3回よけいに動かしてみる。

<両手両足を床につけ膝を折りまげて、らくに動ける姿勢をとろうとすると、私の場合は、両膝を床につけた場合が、一番自然です。
師匠の三浦先生が「疾患別治療大百科 シリーズ6 
153ページで四つんばいによる操法を紹介されていますが、この場合の四つんばいは、両膝を床につけています。
ですから、これでも大丈夫だと思います。>

中腰尻ふり運動
①ちょうど自分の頭ぐらいの棚などに手をそえ、膝を軽く曲げてお尻を左右にゆっくりふる。
不快感や引っかかりを感じた方へは動かさないで、やりやすい方(快適感覚)を、2〜3回多く動かしてみると、不快な方のらくになってくる。
キザ位でもよい。
但し、膝うらが台に密着し安定するように深く腰かけ、上体を左右に倒して、からだの歪みを探る。
<この場合、目線をゆっくり腰に通すと、よりスムーズな動きが表現できます。>
今日はここまで、明日からは「第三章 毎日を快適に過ごすために」の写本となります。では ごきげんよう!

2010/10/22

からだの設計にミスはない 写本(p98)

今日も、すっきりしない天気でしたが、クラスメートの大沢さんに言わせれば、「今日も、いい天気!」だそうです。

なにも、晴天だけがいい天気ではないですよね。様々な環境を与えて下さっているお天気に、常々いい天気とありがたく感謝するのが、一番です。

今日は、その大沢さんの勧めもあり、有楽町線・護国寺駅の2番出口をでると、直ぐにある天風会館に行ってきました。
中村天風さんという、偉大な哲人の生涯を知りたく、まずとりあえずは、「天風入門」を購入。
しっかりと読んでいます。
いずれその話は出てくるだろうと思います。
では 写本。

操体療法の基本形
操体H
患者は正座位かキザ位で、術者は患者の背後に位置する。
術者は患者の肩をおさえて左右に捻ってやり、その左右の感覚差を聞く。
→仮に右に捻って違和感を感じた場合は、
違和感を感じた点(角度・所)で捻るのをやめ、そこから反対側の左へ捻らせ、術者はそれに軽い抵抗を与えてやる。
患者の顔が左へ向いて3〜5秒後に瞬間脱力。(2〜3回反復)
→両腕を首の後で組ませてもよい。

<これも、いとも簡単に説明されていますが、実に奥が深いのです。
術者が患者の背後に位置する場合の、立ち方が重要です。
右利きの術者なら、左足を半歩前に出し、膝を緩めた自然体。患者の動きに合わせ、膝をうまく使い背中の介助をおこないます。
患者の動きより、1,5秒遅れて無理のない介助をしなければ、全く操法になりません。
簡単そうですが、この感覚をつかむのは、時間と年期が掛かるのです。
また、両腕を首の後で組ませてもよいとありますが、これは様々なバリエーションが考えられます。つまり、首の後ろ以外の右アゴでも左アゴでもいいのです。
バリエーションが増えた中で、快の聞きわけがあれば治療の域が広がるわけです。
たったこれだけの説明で、様々な操法を発想でき、あらためて原点に帰ることの大切さを感じています。>
今日は、ここまで。では ごきげんよう!

2010/10/21

からだの設計にミスはない 写本(p97)

操体療法の基本形
操体G
患者は正座位かキザ位で、術者は患者の背部に位置する。
術者は患者の両肩に手をかけ、左右の肩を交互に押し下げて、どちらがらくか、又は不快感があるかを聞く。
仮に、左肩を押し上げた時に不快感があった場合は、
患者は、ゆっくりと力まずに左肩を上げていき、術者はその動きに軽い抵抗を与えてやる。
左肩上げが最好点に達した3〜5秒後に瞬間脱力する。
(2〜3回反復)
回毎に肩上げ範囲が高くなり、肩こり、重圧感は消失する。

<かあさん、お肩をたたきましょ、タントンタントンタントントン・・・日本人が日本人としての生活をしているときの、姿勢は、正座位だと私は考えます。
この姿勢をした上で、肩たたきという、当たり前の会話がなされていたのです。
お灸の当たり前の姿勢は、やはり、正座。
今一度、この正座からの操法を考え直さなければならないと思います。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/20

からだの設計にミスはない 写本(P96~97)

もうすっかり秋になり、厳しかった夏の疲れが一気に出て、体調を崩す方もおられます。
やはり、からだが一番!からだの声に耳を傾ける時間を少しでも多く取りましょう。
では、写本。
操体療法の基本形
操体F
①術者は患者の頸部に中指を当て、胸鎖乳突筋の後方を探ってみる。
→頸椎の形態異常や、硬結・圧痛があり、首の真ん中あたり(棘突起)や横のあたり(横突起)に歪みがあれば、
②“顔正面の位置”からアゴを突き上げ、胸を思い切り張らせ(ブリッジのような姿勢)、硬結・圧痛の消える方向に、顔を回旋させるか、又は頭を傾倒もしくはその動きを同時に行わせる。
③術者は患者の頸部を締めないように頸椎部に手をかけて若干の抵抗を与えながら牽引し、3〜5秒後に瞬間脱力。(二回反復)
→頸椎変位は上肢の捻れに大いに関係し、頭痛、耳鳴、メマイ、目鼻、歯、口腔、上気道の疾患に効く。

<昨日の操体Eに続いて、頸椎の後屈、回旋の第一分析による操法。
これも、第二分析で感覚をききわけながら、気持ち良さを感じたなら、味あう自力自動の操法をおこなうと・・・・まあ〜なんとも気持ちがいい!!!
頸椎に弱点(頸椎#3〜4辺りにかなりの硬結)を持つ私には、トロ〜とする快。
もう少し頸椎の操法は追求しなくてはなりません。
改めて、温故知新!>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/19

からだの設計にミスはない 写本(p94〜95)

操体療法の基本形
患者を仰臥位にしての操法。
操体E
①術者は、患者の頭部を左右に回旋して、左右のどちらかに不快感(違和感)があるかを聞く。
→右に回した方が不快感がある場合は、
②その不快感が生じた点(角度・方向)から、患者に左回旋を行わせ、術者はそれに対して軽い抵抗を与えてやる。
③患者の左回旋が最快適点に達した3〜5秒後に瞬間脱力する。(2〜3回反復)
→この“運動と抵抗”は、側・後頭部が支持されるために、術者・患者ともに少ない力量で済ませられる。

操体E`
④術者は、両手で患者の側頭部を保持し、左右傾倒を行い、左右の感覚差を聞く。(この時、後頭部は床面に触れていてよい)
→右傾倒で不快感が生じた場合は、
⑤不快感の生じた点(角度・方向)から左傾倒を行わせ、術者はそれに軽い抵抗を与えてやる。
⑥患者の左傾倒が最快適点になった3〜5秒後に瞬間脱力する。(2〜3回反復)
→これで頸部痛の緩解が可能となり、①〜⑥を行うとその
消去となる。

<この操法を自分で軽く抵抗をあたえ、仰臥位膝1/2屈曲位で行い、第二分析つまり、一番気持ちのいいところまで、からだのつくりを操り、味わい、脱力もからだに委ねる方法をとる。
何とまあ〜、気持ちの良いこと!!
15〜20分程、寝てしまっていたようです。
やはり、この本には、まだまだ宝が隠されているようです。
この操法は、本当に効きます。
これを、温故知新というんですね。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/18

からだの設計にミスはない 写本(p93)

おはようございます。京都から帰ってきました。
京都駅前を23時出発の夜行バスは、翌日の6時過ぎには、東急田園都市線・池尻大橋駅前に着きます。
そこから、三軒茶屋。そして、世田谷線を使って我が家に
着くので、非常に便利です。
長年、京都美山町の山奥での生活を体験している私にとって、こんな便利な生活は恐ろしい!!と思ってしまいます。
9時30分からフィットネスクラブに通えますので、それにあわせ、早めに写本!

操体療法の基本
操体D
患者は操体Cと同じく伏臥位で両膝と→カカトをきちんと揃え、それぞれを直角に折り曲げる。
術者は患者のカカトを軸にして足先を左右に回旋。
→左に回した方が不快感があれば、
術者は足先に軽く抵抗を与えながら右回旋させ、右に回し切って3〜5秒後に瞬間脱力。(2〜3回反復)
→腰・背中へと連動するので、足先を左右に回せば、腰・背中も大きく動く。
→骨盤が動いて変化するので、婦人科・泌尿器科の患者にはよく効く。
→脊柱の歪みが元に戻されて、カイロのように椎骨の一つ一つに処理を施す必要はなくなる。

<P93にあるイラストは、伏臥位で両膝・カカトをそろえ床に対して直角に膝をまげ、足底が天井を向いています。そして、指先とカカトに手を添え補助・介助をしていますが、現在はこの介助の仕方は、非常に厳密に行われます。
右利きなら、右手親指と人差し指で、患者の親趾を挟みこみ、左手人差し指を患者の両カカト間に入れます。そして、親指、中指でカカト外側をかかえます。
上記の介助で、術者は安定したポジションを与えられることになります。
現在では、このように介助の仕方がより高度になっています。本格的に勉強なさりたい方は、「操体臨床の道しるべ 三浦寛著 医道の日本社」を参考にして下さい。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/15

からだの設計にミスはない 写本(p91〜92)

操体療法の基本形
操体C
患者は伏臥位をとり、全身の力を抜く(顔は向けやすい方で)。
術者は患者の足関節を持ち、膝屈曲を行って、臀部にカカトをおしつけるようにし、左右の感覚差を聞く。
→患者は膝屈曲によって、腰部・膝・大腿部の苦痛・圧迫・突っ張り感が生ずることがある。
→この動作においては特に次の反応に注目する。
●カカトが臀部につかない。
●ついても、おしつける時の感覚が他に比べて滑らかでない抵抗感が術者の手に伝わる。
●カカトがついて抵抗感もないが、患者には左右違和感が生ずる。
→この場合は下記の動作を行う。
①術者は患者の足首を持ち、膝屈曲位から下肢を伸展させながらそれに抵抗を与え、伸びきったら3〜5秒間保持した後、瞬間に脱力する。

②術者は患者の足首を持ち、患者が膝を体側に沿ってあげていくのに抵抗を与え、足先が膝まできたら3〜5秒間保持した後、瞬間脱力する。
→①②を同時に行わせることもある。

→初めはつかなかったカカトが、つくようになるか、以前よりは曲がるようになる。

<この2つの操法は、伏臥位でよく行われるものです。前者の伸展は、現在では、患者の左膝伸展を行う場合、術者は、左手で補助するようになります。
理由は、重心安定の法則つまり「足は親指、手は小指」を遵守するためです。
伏臥位で患者の左足が伸展する場合、足の親指は内側にあり、足首を術者が右手で持つと、患者の足の親指側に術者の小指側がいくことになります。
それは、2人の関係に置いて、安定充実を生むことになるのです。>

今日は、これから夜行バスに乗って京都へ出張にでるため、これくらいにしておきます(時間がない!!)
日記は、来週の月曜日から再開いたします。
それでは ごきげんよう!

2010/10/12

からだの設計にミスはない 写本(p90)

早速、写本に入りましょう。
操体療法の基本形
1:患者は全身の力を抜いて、両手を胸に置き、膝1/2屈曲する。
術者は軽く両膝頭をおさえて左右に傾倒させ、左右のどちらがラクか、やりづらいか、その感覚差を聞く。
→仮に右傾倒に違和感があった場合は、
2:術者は患者に、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせる。その際、軽く抵抗を与える。
→患者は、違和感のある所から、“逃げる”ような気持ちで動く。
3:患者は左傾倒で膝が床面近く来たら、3〜5秒間保持した後、瞬時に脱力。(2〜3回反復)
→違和感は消去。

<これが、代表的な第一分析。つまり、どちらがラクか?そしてラクな方へ動き、瞬間急速脱力。
しかし、この操法で注目すべき点が2つあります。
1つは、両手を胸に置くこと。
現在では、あえて手を胸に置くようなことはしません。しかし、これには、橋本先生のある意図を感じます。
つまり、肩甲骨間を広げ、背中をやや丸くすることにより、腰と肩甲骨との連動をスムーズに行わせるように思います。
実際にやってみると、このやり方の方が上体の動きがよくなります。
これこそ、温故知新!今後の臨床に使ってみます。

2つめは、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせるやり方。現在の第一、第二分析でも、これだけ広い可動領域を扱っていません。
仰臥位両膝1/2屈曲位からスタートします。
較べてみると、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から、中央に起き上がる時のほうが、快適感覚を感じられる確率が高いようにも思います。
ということは、治療に幅が出来るということです。
これまた、今後の臨床に結びつくヒントを戴いたような気がします。
本当にありがとうございました。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/11

からだの設計にミスはない 写本(p89)

おはようございます、なんと2日間もブログをさぼってしまいました。友人との飲み会が続いております。
今日は祝日、天気もいいし、気持ち良く写本をいたしましょう。
操体療法の基本形
1:患者は全身の力を抜いて両手を胸にゆったりと置き、両膝を軽く触れるくらいで膝を1/2屈曲。
術者が患者の下腿上部の膝うらを指で横断的に探ると、ものすごく圧痛のある腱緊張にふれることがある。

2:術者は患者の足背部に両手を置く。
患者はかかとを支点とし、足指を反り返らせて、足背部を徐徐に持ち上げていく。
術者はその持ち上がっていく足背部に若干の抵抗を与えてやる。
3:患者は持ち上げた足先の最高点を3〜5秒間保持した後、瞬時に脱力。(2〜3回反復する)
→圧痛のある腱緊張は消去。

<これは、つま先をスネに背屈する操法です。現在では、この操法は、第一分析として扱われ、実際の臨床ではあまり使われていません。
特に、橋本先生が述べられておられる2:における患者の足背部に両手を置く、という技法は、あまりにも高度な技法で、初心者には出来ません。
イラストが入っているこの説明に、「かかとを支点とし、足背部を徐々に持ち上げる」とあり、それに対して上から↓があり、「抵抗」と書いてあります。

これを読む限りでは、かなり押さえつけるイメージが湧いてきます。しかし、実際には軽く添える感じで患者の背屈を1秒半遅れで誘導する感覚なのです。
この感覚を身に付けるには、かなりの学習が必要となります。

また、3:における足先の最高点を3〜5秒保持とありますが、これは最大の可動領域のことと思われます。しかし、臨床で実際に行われている操法は、可動領域には拘りません。
患者本人がききわけた感覚を一番大切にします。極端な話ですと、つま先を上げようとした瞬間が、最高に気持ち良いとすれば、それを味わうだけで、操法として通すことができます。傍目で見れば、何も動いているように見えなくても、患者のからだが気持ち良さを味わっていれば、もうそれで治療(操法)なのです。>

橋本先生がこの本を出版され30年以上経っています。操体はその間、めまぐるしく進歩しているのです。
楽を通すことから快を通す操体になり、世の中もやっと快に価値を見いだし始めています。
やっと、操体の真価を問われる時代になってきています。
今日は、ここまで。では ごきげんよう!

2010/10/08

からだの設計にミスはない 写本(p88)

昨日は、大学時代のクラスメートと夜遅くまで酒を酌み交わしたので、日記を書く時間がありませんでした。
申し訳ございません。

それでは、写本に移ります。
4:体の動かし方ー運動の根本は、体の中心(腰)に重心を安定させてやることである。
そのためには、上肢では手の小指側に、下肢では足のオヤユビ側に力をいれるように動くとよい。
履物の外側が減っているのはその反対現象であるから要注意。
スポーツも体の組立てが平均しないまましごくと悪い結果を招くおそれがある。前掲の基本体操をやるとよい。
右利きの人は、右足を後ろに引き、作業せよ。

この四つの営みと環境との五つは、いつでも同時相関しているから、法則に従えば適応してきて健康になる。

この身体運動の法則は、現在は、重心安定の法則、重心移動の法則と2つに識別するようなりました。
三浦寛先生の「操体臨床への道しるべ」には、この重心安定の法則を2つにポイントを絞り説明されています。
1) 立位の姿勢
 両足を腰幅に開き(両側の内側を基準にして腰幅に開くこ
 と)、つま先と踵を並行させ、両膝の力を抜いて緩め、軽 
 く背筋をのばし、正面の一点を見つめる。その結果、重心 
 が、両足の母指の足底にかかる。

2) 手の使い方
手の小指を運動作用点もしくは、運動力点がかかるように使うということである。
これだと、肘が正中線に向き、腋がしまってきます。

重心移動の法則は、重心安定の基本原則に基づき、からだの動かし方における基本原則を説き明かしたものです。
つまり、前述の体幹の左右側屈、捻転、前屈、後屈における重心移動の法則です。

現在は、もう少し深く追求していますが、一遍に書くと、混乱しますので、今回は省略いたします。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/10/06

からだの設計にミスはない 写本(p87)

101006ブログ

3:精神活動—自然界に生をうけたことは、これに適応する素質を与えられている。この恩恵を認識できれば感謝が湧く。
感謝のない人生ほど悲惨なものはない。
人は天地の恵みと親や人々の愛情に支えられて生きている。
不平不満はこの恵みに目ざめないからである。
常にこの恵まれていることに心をくばり、さがし求め、気がついたらそのことを口に出して感謝せよ。
鼻をつまんで堪えてみよ。
一日断食してみよ。
空気と食物がどんなにありがたいか。感謝すれば心は明るく嬉しくなり、行動も親切になる。
運命は好転する。運命は口から出す言葉の方向に進む、という法則に従う。

<簡単な文章のなかに、深い意味合いを感じます。
「自然界に生をうけたことは、これに適応する素質を与えられている」もうすでに、救われているということです。まず、そのことに感謝すること。心から感謝できる自分であること。
どんなことがあっても、そのことに感謝できる心を持つこと。実は、このことを常に神様がためしておられるのだと思います。

そして、本当の心で言葉にすれば、その通りの運命になっていくのだと、思うようになりました。>
今日は ここまで、では ごきげんよう!

2010/10/05

からだの設計にミスはない 写本(p86)

生き方の自然法則
1:呼吸—腹式深呼吸がよい。
夜、床に入り眠る前に、膝を立て手を下腹にあて、腹を凹ませながら息を吐ききる。吸う時は自然に充分吸う。力み過ぎるな。
吐く息を長くゆっくり。毎晩10回ぐらい練習する。一分間に2〜3回の呼吸が出来るように。

2:飲食—歯の種類と数に注目。
これに比例させるように、前歯—野菜8、犬歯—肉4、臼歯—雑穀堅果類16、肉食は1/7だ。
動物食過剰は不自然、植物食が自然である。
何でも自然食を工夫料理して、よく噛み、唾液を多く出してドロドロにしてから胃に送る。このようにして食べると不自然なものが嫌いになる。
白砂糖の過食は危険である。

<この2つは4つある自己責任の営みのうちの2つ。特に食事に関して、私は素食を旨としています。
断食をして食べない快を経験すると、食べるということは、体内(40度近くあります)に腐った物をため込めることにもなる。よっぽど、考えて放り込まないと、大変!!

という考えになってきます。そして、変なものを食べるのだったら、食べないほうが利口!と思ってしまうのです。
こんなに多くの食材が出回っているのですから、少々食べないくらいの方が、精神的にも安定するように思います。>
きょうはここまで、では ごきげんよう!

2010/10/04

M君

京都から、帰ってきました。
京都、美山町にある我が家を借りてくれていた方が、引っ越すことになり、次に住む人を探していたのですが、なかなか見つかりません。

そんな折、
「佐伯君、住む人みつけたわよ!M君。」
美山でお世話になりっぱなしの美衣さんから電話。
美衣さんは、私が何かするとき、いつも流れを作ってくれる女神さまです。
本当に神の声のようでした。

M君といえば、10数年前、東京生活に疲れて我が家に遊びに来たことがあり、そこで、知った田舎生活が刺激となり、現在では、美山町の林業家の従業員となり、充実した田舎生活を送っています。

M君のお父さんは、20数年まえ私が保育園の体操指導をしていた時の社長。今だにお付き合いしています。

M君に電話をしたところ、珍しく京都市内に所用があり、会うことにしました。

元気そうに日焼けしたM君。
とても精悍です。

「いつか、ごんちゃん(私のこと)の家みたいなところに住んでみたいと思い続けていたんですよ。」
M君にとって我が家は、特別の意味があったようです。どうやらその思いが私にまで届いてきたようなのです。

10数年前の数日間が、我々の今を新たに作り上げてくれたのです。
M君が住むことで、家が喜んでいるのもわかります。

神様が不思議な不思議な縁を作り上げて下さっているのですね。
今日の日記はこのお話のみ。
明日から、また写本をします。では ごきげんよう!

2010/10/01

からだの設計にミスはない 写本(p85)

今、東京操体フォーラム実行委員のメンバー、山本明氏が
スペインでのフォーラムの様子を丁寧に紹介しています。
興味のある方は、tokyo-sotai.comを開いてブログをご覧になってください。

さて 写本。
6:自然体で立つ。
爪先立ちして両手を上へ上げる。
グラグラしないように。
3〜5回以上、朝夕二回やる。
動く時は必ず呼気でハズミをつけずにやる。時間がなかったら、3、4、5、だけでよい。
毎日やっていると、年齢性別でおそい速いはあっても、必ず体が軟らかくなり、前屈しても手の平がラクに床にピタリとつくようになる。
死ぬまでやれば、生きている間、健康で気分よく楽しく幸せな毎日がおくれる。

上級操体法は、基本姿勢をホッと一息はいて腰を落とし、膝をゆるめて全身バランスをとる。

<ここまで、写本して、現在の身体運動の法則の原点を発見しました。橋本敬三先生の偉大さをツクヅク感じた次第です。
実は、この6:の動きは現在の身体運動の法則では扱っていません。
ポイントは、『時間がなかったら、3、4、5、だけでよい。』
です。本来は前屈、後屈、左右捻転、左右側屈が基本で、それが3、4、5、なのです。
ところが、橋本先生は、多くの人々に普及しようとし、1、2、6、を付け加えたのだと思います。
それを物語っているのは、『上級操体法は、基本姿勢をホッと一息はいて腰を落とし、膝をゆるめて全身バランスをとる。』
つまり、本来ならば、膝を緩めた状態を常に取って戴きたいのですが、これは一般の方には、なかなか難しい。
橋本先生はそのことを、充分理解されておられたので、普及活動をしながら、上級操体法という身体運動の法則に導いていこうとされていたのだと思います。>

きょうはここまで、明日から出張です。この日記は来週月曜日から、再開いたします。
よい週末をお過ごし下さい。では ごきげんよう!

からだの設計にミスはない 写本(p85)

今、東京操体フォーラム実行委員のメンバー、山本明氏が
スペインでのフォーラムの様子を丁寧に紹介しています。
興味のある方は、tokyo-sotai.comを開いてブログをご覧になってください。

さて 写本。
6:自然体で立つ。
爪先立ちして両手を上へ上げる。
グラグラしないように。
3〜5回以上、朝夕二回やる。
動く時は必ず呼気でハズミをつけずにやる。時間がなかったら、3、4、5、だけでよい。
毎日やっていると、年齢性別でおそい速いはあっても、必ず体が軟らかくなり、前屈しても手の平がラクに床にピタリとつくようになる。
死ぬまでやれば、生きている間、健康で気分よく楽しく幸せな毎日がおくれる。

上級操体法は、基本姿勢をホッと一息はいて腰を落とし、膝をゆるめて全身バランスをとる。

<ここまで、写本して、現在の身体運動の法則の原点を発見しました。橋本敬三先生の偉大さをツクヅク感じた次第です。
実は、この6:の動きは現在の身体運動の法則では扱っていません。
ポイントは、『時間がなかったら、3、4、5、だけでよい。』
です。本来は前屈、後屈、左右捻転、左右側屈が基本で、それが3、4、5、なのです。
ところが、橋本先生は、多くの人々に普及しようとし、1、2、6、を付け加えたのだと思います。
それを物語っているのは、『上級操体法は、基本姿勢をホッと一息はいて腰を落とし、膝をゆるめて全身バランスをとる。』
つまり、本来ならば、膝を緩めた状態を常に取って戴きたいのですが、これは一般の方には、なかなか難しい。
橋本先生はそのことを、充分理解されておられたので、普及活動をしながら、上級操体法という身体運動の法則に導いていこうとされていたのだと思います。>

きょうはここまで、明日から出張です。この日記は来週月曜日から、再開いたします。
よい週末をお過ごし下さい。では ごきげんよう!