tag:blogger.com,1999:blog-87150419494341635482024-03-14T08:59:28.729+09:00佐伯惟弘の操体日記 Hiromu Saiki's Sotai Diary佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.comBlogger84125tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-4620096882988811382010-12-28T12:44:00.000+09:002010-12-28T12:44:23.132+09:00からだの設計にミスはない 写本(p123〜124)師走・・・という名にかまけてしまい、日記を書いていませんでした。反省します。<br />
故郷の愛媛では、積雪10センチの雪。我が家のある京都・美山では50センチくらいの積雪はあるでしょう。<br />
今年は、もしかして150センチ以上の積雪になるかもしれません。<br />
それに比べると、東京の眩しいくらいの青空は・・・申し訳ない気がします。<br />
東北地方の方々が上京したがるのもの、致し方ないと、ついつい思ってしまいます。<br />
それでは、写本。<br />
腹式深呼吸の練習法に上体を真直ぐに保つことの必要は前述の通りであるが、息の出し入れの練習は床に入って寝ながらでも出来る。まず下腹を出来るだけ凹ませて体内(息は肺にあるのだが、肺を意識しない方がいい)の息を充分呼きだす。次に力をぬくと独りでに下腹がふくれてくるから、これをそのまま続けて、まず、腹に息を充たすつもりになる。次に上腹から下肺に息を入れる。<br />
更に胸を両側に拡げるつもりで息を吸ってゆく。無理に肩や鎖骨を引き上げるように吸わなくてもよい。充分息が入ったらフッと一息呼く。<br />
その時肩の力をぬくつもりになり、下腹にパッと力が入るようにしておいてから、そのまま出来るだけ静かに下腹から息をぬいて、だんだんに<br />
上の方までぬくようにすればよい。<br />
これを繰り返す。<br />
一歩進んでからの練習は心搏四つで息を吸い、前述のように一息ぬいて十六搏間下腹に力を入れたまま息を最微少に呼き、そして八搏間に腹から息をぬく。心搏数は初めからそのようには出来まいが、だんだんそれに近づけていくようにすればよい。立位又は座位でも同様であるが、姿勢を正して正座してやれば座禅と同じことである。<br />
あまり力みすぎないように静かにやることがコツである。少なくとも七八回やればからだが温かくなり、少し汗ばんでくる。<br />
毎日やることが大切である。数を数えていると、他のことを<br />
考える余裕がないから、精神の放下にもなる。<br />
呼吸のコントロールは健康には是非とも必要なことである。歌をうたったり尺八を吹いたり、お経やお題目をとなえたりすることは皆この呼吸法に相通ずる。のっぺらぼうのとなえないで南無、妙、法、蓮、華、経とやると、ハッハッハと笑った時と同じように下腹に力が入り、うまく出来ているなあと感心させられる。<br />
要は、息の呼き方である。吸う息は深く、呼く息は長く静かに。たしかに身心がくつろいでくる。生体と運動と呼吸と精神の相関の原則には間違いない。各位の体験を希望します。<br />
<br />
<br />
今日は、ここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-91063246881862161002010-12-16T21:31:00.000+09:002010-12-16T21:31:06.430+09:00からだの設計にミスはない 写本(p121〜122)早速、写本をいたします。<br />
<br />
運動系の能率の項で重心の在り方をのべたことがあるが、呼吸も一つのうんどうであるから他のからだの運動と同一の<br />
理屈がとおるのであり、からだの中心に重心をおくように呼吸をするのが理想であることになる。そのためにはまず重心を中心に安定する姿勢が問題になってくる。各種の体位ごとにそのコツがある。人は活動する時は立位をとることが大部分であるから、まず腰を安定させなければならない。左右の足に平等に体重をかけ、仙骨を第五腰椎の所で正しい前弯をとり、脊柱を正ししてその上に頭部が正しく乗るように姿勢をたださなければ充分なよい呼吸はできない。この正しい姿勢をとることをまず心がけて呼吸の訓練をしなければならない。姿勢が正しくなければ武芸共に充分な域に達することは出来ない。座禅でもこの姿勢がやかましくいわれるのは当然であって、これが可能になって呼吸も思うように出来ることとなる。<br />
腰を反らすのでも腰椎全体が反ってはいけない。一番下の所で反るようにすべきである。大半の人は反るより屈している人が多い。座位の時は特にこれが顕著である。こうなると顎が前に出てきて脊柱は正しい素直さが失われてくる。悪い姿勢は骨格の歪みであるから、この構造の中に固定保護されている内臓や中枢神経が正位を失ってきて、その機能が阻害されてくることになり、自然な生活機能即ち健康が保ちにくくなるのは当然のことである。<br />
腰が後彎している人が練習する時、座位では座布団を一枚尻の下にしいて補助してやるとやりやすい。<br />
<医学用語の前彎・後彎を、操体では後彎曲・前彎曲という言葉に置き換えて使用しています。つまり、前彎=後彎曲、後彎=前彎曲として使用していますが、この橋本先生の文章を読むかぎり、前彎=前彎曲、後彎=後彎曲ととらえたほうが良いように思えます。これは、もう一度考え直してもよい課題のようにも思えます。><br />
今日はこれまで、 ではごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-5174295877946936502010-12-14T16:39:00.000+09:002010-12-14T16:39:36.671+09:00からだの設計にミスはない 写本(p120〜121)師走ともなると、回りは忙しいようですが、マイペースでやっていきたいと思います。では、写本。<br />
<br />
交感神経が興奮すればハッスルしてくる。血中のアドレナリンが増して血圧は上昇し、体表面の毛細血管は収縮し、皮膚は蒼白となり、はげしければ鳥肌となり、髪の毛は逆立ち、目はつり上がってくる。まさに闘争準備態勢に入る。武者震いさえ起きる。<br />
しかし、気分はイライラしてくる。落ち着きがなくなってくる。けれども、その反対に副交感神経の方の興奮がそれより強ければ、自律神経は互いに拮抗作用が行われるのであるから、気分を落ち着けさせることが出来る。<br />
困難が目前に迫れば誰でも交感神経は興奮して対応準備が出来るよう自然は仕組んであるのだけれども、過ぎたるは及ばざるが如しで、度をこすと身心が固くなって臨機応変が出来ないようになる。困難に際し、又は怒りがこみ上げてきた時、唖々大笑出来る人は達人だといわれているが、この時のメカニズムを考えてみると、ハッハッハと大声に笑えば呼吸はどうなるか。下腹にパッパッパと力が入り腹圧がたかまる。<br />
交感神経の過剰興奮は抑制されることになる。<br />
心が落ち着けば物事を正当に判断出来るから、急速な変化にもそれに応じて対処出来るわけであり、そのような人は達人ということになる。<br />
何もおかしくて笑わなくても、このように呼吸をすることが合目的なわけである。宮本武蔵は試合をするときはいつも対手を待たせてイライラさせて交感神経を興奮させる手段をとった。このように呼吸の仕方によって身心の変化するわけを知ったなら呼吸法を研究する気になるであろう。<br />
事実これは大影響がある。運動する時になるべく吸気は<br />
速く必要なだけ吸い込んでゆっくり呼けばその間に能率をあげることが出来る。<br />
胸元でセカセカする呼吸は頂けないやり方であり、ゆっくり下腹に力を入れて手や肩や首の力をぬいた呼気は安定性を保ち、身心に好影響を及ぼす。しかし、これは一朝にして出来るものではないから習練を要するのであり、これが調息法の訓練なのであり、心がければ常時訓練を積むことが出来る。<br />
長生きする人は長息出来る人である。<br />
<来年の4月に東京操体フォーラム分科会が開催されますが、この時の私のテーマが、息であります。これは、非常に奥が深いものですので、からだを通し、しかも勉強を積み上げた上で仕上げたいと思っています。><br />
今日は、ここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-41444082756542379772010-12-13T16:14:00.000+09:002010-12-13T16:14:18.518+09:00からだの設計にミスはない 写本(p118〜112)昨日は、操体の勉強会が終わり、友人と飲んでしまいました。<br />
楽しいお酒で、ついうっかり日記を書くこと忘れてしまいました。<br />
というところで、早速、小指に関しての写本に入ります。<br />
<br />
ある相撲の話に、下駄や草履をはいて育たない二世は、相撲には駄目だとのことであった。<br />
からだの重心の高い西洋人は、腰をおとすことの得意な日本人よりは倒され易い。<br />
全体の重心の在り方が問題となる。<br />
私は骨格を基盤とする人身の力学的な診療と治療とを提唱しているものであるが、からだの重心の在り方と全体の運動能率との関連性をどなたかに開拓して頂きたい。<br />
スポーツ界にも医療界にも、エポックを期待出来ると、私は思うのです。<br />
<br />
調息法<br />
前にちょっと呼吸に触れた。運動中の呼吸の要領に関してであった。呼吸によって生体に必須の酸素の栄養を摂取するのであるから、好ましき環境の清浄な空気を深呼吸することは最高の価値であることはわかっているが、呼吸の仕方に<br />
よって生体に及ぼす影響というものが左右されることを知る必要がある。調息法が古来研究されたのはそのためである。<br />
腹圧を高める腹式呼吸をすると副交感神経が刺激されるようである。<br />
胸式でやると交感神経が興奮してくる。迷走神経(副交感神経)を刺激すると心搏が緩徐になってくることは誰でも知っている。深呼吸しながら心搏を測れば、吸気の時よりも呼気の時の方がおそくなる。呼く時はどうしても腹の方に多くの力が入る。これを最大限に利用して腹圧をたかめるように深呼吸すればよいことになる。<br />
<現在、呼吸法は臨床においても、日常においても大切な営みとして、様々な方法を試みています。我が師・三浦寛先生の新刊・皮膚からのメッセージ(たにぐち書店)に丹田の気を養う方法として、様々な呼吸法を紹介しています。この新刊本は、これからの新たな治療法、生き方を提言しています。<br />
私のお薦めの本です。><br />
きょうはここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-38619393904213259462010-12-10T18:37:00.004+09:002010-12-10T18:40:44.100+09:00からだの設計にミスはない 写本(p117〜118)早速、写本に入りましょう。<br />
<br />
書道のことが書いてあった。子供の頃、字を書く時は、肘を張って、腕に力を入れて書くのだと教えられたこともあったが、どうも腑に落ちないでいた。<br />
ある時、当時の満州国皇帝が字を書いている写真を見たことがある。そして私は唸った。椅子に端座して、筆と示指を正中線に立てて、小指と示指の尖端を、筆管を底辺とする三角形の両辺の如く伸ばして、拇指と他の指はその中間を支えている姿であった。そして、その書は、私には頗る美事に観ぜられたのである。<br />
上肢はかくの如く、小指に重点を指向すれば、上肢全体は、からだの正中に近く集約される。手先も全体に統一せられて、その動作は全身一致の妙を発揮する。<br />
しかし、下肢に於いてはその反対である。<br />
足裏にかかる全身の重力は、平均であるが、動作時の重点は外側にあってはいけない。足の外側に重心が偏れば膝が開いて倒れやすくなる。足幅よりも膝幅を開いた相撲の仕切りなどおかしい。そのためには拇趾に力が入る必要がある。動作の秘訣は、手は小指に、足は拇趾に力が入る必要がある。動作の秘訣は、手は小指に、足では拇趾に力を入れるようにすることである。<br />
<br />
<前々回の東京操体フォーラムで、南画の大家・田中稲翠先生が、講演をされました。その時、書を書いていてくださいました。その筆の持ち方が、満州国皇帝のものと同じです。<br />
やはり、あの持ち方からからだ全体が流れるような動きになっていました。美事な動きでした。<br />
また、仕切りに関してですが、あれは、腰を落とし、相手の圧力を受け取る為の所作でもあると思います。ですから、私はあの仕切りは正しいと思います。><br />
きょうは、ここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-10356602130019793072010-12-09T19:15:00.000+09:002010-12-09T19:15:50.675+09:00からだの設計にミスはない 写本(p116〜117)それでは早速、写本に入ります。<br />
小指<br />
武道、諸芸、スポーツ、皆小指の効用を再確認されているのが愉快である。馬術でも手綱の捌きは、小指に重点がおかれねばならぬし、剣道でも束の握りは支点が小指にあり、雑巾を絞るようにという。肘を外方に張ってはいけない。走っている車や馬から落ちた場合、怪我せぬ秘訣は、小指にギュッと力を入れて、身を丸くするにあるという。<br />
<br />
何故、小指に力を集約することが必要なのか?<br />
小指に力点をおけば、肘がからだの正中に近づくからである。体の崩れとは、重心が中心から、限度を超えて末梢に偏ることである。あらゆる動作は、この中心に近く支点即重心を安定してなされたものが、高能率で疲れが少ない。疲れは、偏在した重力が復元し難くなっている時と所に起こるのである。<br />
崩れぬ体中心に統一されたからだは美しい。又その動作も優美である。フォームの美しさと能率とは一致する。能率の伴わぬ形の美は偽の美である。華道の達人を剣道の達人が斬れないという話をきいたことがあるが、達人ともなれば、からだが安定して、静のうちに動のポテンシャルエナジーが充満しているから、一方の達人からは隙が発見出来なかったのであろう。<br />
<br />
<私の師匠・三浦寛先生が、ふらりと街を歩いていると、「何の師範をされておられますか?」と聞かれることがあります。<br />
達人からみれば、我が師匠が達人であることが、直ぐにわかるようです。その点、わたしなんぞ・・話にもなりません。<br />
ただ、脱力し、余分な力を入れず、回りの気配を感じながら歩くことは心がけています。><br />
今日は、ここまで、では どきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-21719471560771906322010-12-08T11:14:00.000+09:002010-12-08T11:14:26.934+09:00からだの設計にミスはない 写本(p114〜116)おはようございます、この写本やっと半分終わった程度です。なんとか、春までには終わらせたいものです。<br />
さてそれでは、早速始めます。<br />
<br />
垂直に体位を変換させても、針は又振れますが、重力が骨盤に安定している度合によって、人の能力は、肉体的にも、精神的にも違います。ゴニオメーターで起立安定度を各方向から測ると、個人的には、ある一定方向に、弱点が現れ、集団的には、頻度の大小によって、身心の能率比が現れます。<br />
左右重心の偏りは、計器を用いずとも、正面に起立して、閉目させ、二三十回、足踏みをさせれば、重心の傾く方向に回旋してきます。吹雪の廣野に軍隊が円を書いて行進する話など聞きますが、さもあるべきことと思うのです。健康法として、この重心の安定を保つよう、全身を平均統一的に運動する方法も考えられています。末梢の運動も、必ず、中心に集約されるようにやらぬと、疲れが早く、ひどければからだをこわします。からだをこわすということは、病気をおこすということで、私は病気の原因の一つは、骨格の平衡を失った変位から来るものと思っています。<br />
<br />
東洋の医療は、体表に現れた諸変化から、刺激点を決定して、実は骨格の変位を整復することによって、内臓の病気をも<br />
治しているように見えるのです。三十年近く、私はこの考えで、患者に接すれば、まず骨格を観察して、それを平衡状態に整復するようつとめています。それによって即座に、気分(即ち主訴)のよくなる例は、たくさんあります。気分も骨格も変位から来るものなのでしょうか。現代医学は精緻をきわめておりますが、大まかなこと、全体的に一つとしてみることを、もう一度みなおしてみる必要もあると思うのです。<br />
体重心の安定と、骨格の変位、骨格の力学的関連性など、その一つだと思います。如何なものでしょう。<br />
<この章は、操体法の本質を述べておられます。未だにこの歪みを現代医学は問題にしていません。森に入り、木や蛇ばっかりみています。森を全然見ていない。<br />
これでは、迷子になってしまいます。結果、多くの病気は原因不明!!<br />
当たり前です、病気になってしまってからでないと、治療が出来ないのですから。<br />
治療といっても、切ったり貼ったり。後は、クスリで鎮圧。<br />
これは、東洋医学でいうところの、下工のする術。上工は病気になる前、つまり未病を診なければなりません。<br />
その指針が、からだの歪みなのです。ところが、東洋医学でも、からだの歪みを病因の一つだといっていません(私の知るかぎりでは)。<br />
今一度、この歪み・・・からだ以外も、心、生活、動き全て含みます・・・を考えなおす必要があります。><br />
では また 明日、ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-49263781713496351492010-12-07T15:41:00.000+09:002010-12-07T15:41:21.426+09:00からだの設計にミスはない 写本(p114)それでは、早速写本にうつります。<br />
<br />
右手が動くようになる動機に、右利き眼が一つのファクターになるのではないかと思っています。右眼が利く時、顔の<br />
向きが変わってきます(多人数の写真を出して観察してごらんなさい。面白いことが発見出来ます)。さて、物に対して、行動を起こす時の体の向きは、利き眼に左右され、体重心を決定的にし、そのため利き手を生じるのではないでしょうか。<br />
体の重心が中心に近く、平衡状態に安定している時は、動作は一番能率的なのですが、重心が中心からずれるほど、能率は減り、体は崩れます。<br />
<br />
武道、スポーツをやった人なら、合点がいきましょう。利き足の左右がありますが、足裏に左右同じように、重心のかかっている人は稀です。体重計を二つ並べて、その中央に片足ずつのせて、立たせて針をごらんになれば、一目瞭然です。六十キロの人が左右三十キロずつかかっている人は少ない。右重心が断然おおいはずです。<br />
<br />
<実は、右利きの人は、左重心なのです。橋本先生は、この当時、まだ試行錯誤されておられた時期だと思います。<br />
そのため、仮説として、右利きは右重心だとされたのだと思います。<br />
ところが、右利きの人は、左重心で軸がやや左にずれています。<br />
また、個人的には、私は、右利きにもかかわらず、左眼利きです。そのため、左に重心が移ると非常に安定します。<br />
卑近な例ですと、四股を踏む場合、左足底に重心を移し、右足を上げるのと、その逆とでは、安定感が全然ちがいます。<br />
<br />
横綱の土俵入りでも、まずは、左足底に重心を移し、右足を上げ、続いて右足底に重心を移し、左足を上げ、再び左足底に重心を移し、右足を上げ、合計3回の四股を踏みます。<br />
これは、右利きを前提として恒例化したのでしょう。<br />
ですから、左利きの朝青龍は最初はやりづらかったことでしょう。><br />
今日は、ここまで、ではごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-77039010324618454342010-12-06T17:44:00.000+09:002010-12-06T17:44:35.992+09:00からだの設計にミスはない 写本(p112〜113)いやはや、もうすっかり日記を書くことを、怠ってしまいました。<br />
昨日、日記が進んでいないことを、ある方に指摘され、再び奮起した次第です。<br />
<br />
テストと東京操体フォーラムのブログ担当が、重なりこの日記に集中できませんでした。今後そのような場合、必ず何か理由を添えるようにいたします。<br />
<br />
それでは、写本。<br />
左利き<br />
左利きの人は手ばかりでなく、眼もまた、左利きに出来ている、といわれますが、そういう傾向は多分にあるようです。私が昔(昭和の初め)函館市の中島小学校で、三、四百人の生徒について、いろいろ調査した記憶によると、左眼利きは約二割ぐらいで、右利きが大部分で八割ぐらい、両目利きは百あるいは二百人中一、二人というところでした。そして左眼利きは左手利きのものに多かったように記憶しています。<br />
<br />
利き眼の試験法はハガキ大のカード中央に縦一センチ横二センチの穴をあけ、両手を水平に伸ばして、カードをもち、被験者の両目で穴から、二メートルくらい離れた検者の両眼が見えるようにさせるのです。すると本人は、両眼で見ているつもりでも、実は一眼でしかみていないことが、検者からはっきりわかります。利き眼の文献は、たしか千葉医大の古い報告書(明治年間?)があり、著者のお名前は、忘れましたが、非常に面白い記録があったようです。左右の利きは、実に眼や手ばかりでなく、耳も鼻も足にも、皆あるのです。それが、どうして起きてくるかということは、いろいろ言われていますが、確定的のものはないのでしょうか。私は、骨格と体重心の関係が、何かあるのではないか、と前から密かに考えていました。<br />
<br />
今日は、このくらいにして、明日から少しずつ走り始めます。<br />
それでは、ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-25882999279186840912010-11-18T22:04:00.000+09:002010-11-18T22:04:32.960+09:00からだの設計にミスはない 写本(p111〜112)さあ〜早速、写本。<br />
<br />
ついでだから、尾籠(びろう)なことを申し上げるが、病院外来で、一番の困りものは、婦人御手洗いでしょう。<br />
殿方は手放しでご用達もなさるまいが、悲しいかな、ご婦人はそうはいかない。よほど、たしなみのよい方でなければ、御腰のむきを調整してからの行動をおとりにならない。その結果が、あの始末というわけである。<br />
ご婦人だけをくさすわけではない。殿方は、ちょっと便利に出来ているだけのことである。どうも、話は終末に来たようだ。<br />
しかし、このような癖も、矯正が全然不可能はないことを私は申し上げたい。それは、骨格は、案外たやすく矯正が出来るものであるからである。<br />
<br />
シュミットにも、訪ねて来てくれるなら親しくテクニックのデモンストラシオンをやりましょうと言ってやったのだが。<br />
前にも度々書いたことがあるが、骨格は関節においてズレるのであるから、関節の運動を分析して吟味するのである。そして、最も困難な方向から、最も快適な方向に自力を誘導して、丁度よい位置まで来た時に、外部から軽い抵抗を与えておいた、瞬間的に脱力させるのです。<br />
この原則によって、関節は整復される。これを、全身的に、総合処方することによって、かなりの程度に効果をあげることができる。<br />
患者は正直なもので、骨格が幾分でも自然体に近づければ、即刻に愁訴が軽減する。器質変化の病理学に立ち、生科学的医療にのみ専念している現代では、ノイローゼという名を与え、ずいぶん厄介な愁訴に悩まされている臨床家は多いはずである。<br />
現代医学の盲点を突いて、骨格と生活機能との関連を物理的に、力学的に、科学化する人、特に研究機関を有せられる学者が、現れてくだされてもよい時期だと思う。計測的データを伴わない非科学論のそしりは甘受しますが、このアイデアをつかんでから三十年、私は自分の臨床に、実践応用して、非常なる利便を得ておる。<br />
少なくとも、ウソかホントか試して、科学的に可否を判定して頂きたい。<br />
<br />
今日は、ばっちりと、写本のみ!では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-13234267575638698232010-11-17T21:10:00.000+09:002010-11-17T21:10:07.405+09:00からだの設計にミスはない 写本(p110〜111)来る20日(土)21日(日)、東京操体フォーラムが津田ホールで開催されます。<br />
私は、受付係の仕事と、発表者の名前を墨で書く仕事を任されています。<br />
今日、3時間程かけてやっとある程度納得のいく書ができました。発表する人のイメージを頭に描き、書にしていくのですが、やっぱり楽しいものです。<br />
<br />
昨日は、大学のクラスメートの青柳芳夫さんが所属するグループ展があり、そのオープニング・パーテイーに出かけ、二次会にも参加、すっかり酔っぱらってしまいました。そのため、日記は書けませんでした。<br />
申し訳ございません。<br />
<br />
それでは、写本。<br />
<br />
右重心の人は、右を振り向きにくいのです。<br />
左右半側を別々に動かす時、腰の重心を意識して、交互に移管しながら試みて下さい。なるほどと、合点がゆくはずである。<br />
「左利き右利き」の問題も少なくも、ここまでは、掘り下げてみなければならないと思う。骨格は人生をも左右する。<br />
骨相学(?)上、女性の幸運は、上開の人にあるという。月見は上品、潮干狩りは下品と相場がきまっておる。<br />
昔の人は、随分うがった観察をしているものだ。女性の外性器の付き方で運命判断をしている。これは、骨盤の前後の歪みである。恥骨が下がれば、内蔵も下垂する。勿論、上開ではあり得ない。胃下垂の婦人を診察されたら、どう思われますか。これが自分のフラウでなくてよかった、と思わぬ御仁はありますまい。<br />
<br />
<右利きの人は、左重心。現在では、そのことを考慮し、右利きの人は自然体で立つ場合、左足を半歩前に出し、やや内側気味にしたのち、骨盤を正面に向くようポジションを取るようにしています。><br />
今日は、ここまで!では ごきげんよう。佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-80458583944575142582010-11-15T19:05:00.000+09:002010-11-15T19:05:51.670+09:00からだの設計にミスはない 写本(p108〜110)冷たい雨が降ってます。<br />
ただこの冷たい雨、京都の冷えに比べれば、どってことないです。<br />
先日、東京にいるつもりで、午前7時頃、夜行バスの終着駅・京都で乗車口を降りた瞬間、冷気がアキレス筋を伝って膝ウラまで上ってきました。<br />
東京の世田谷でいつもこの時間帯は外を歩いています。<br />
だから、比較できるのですが、東京って住みやすいってよ〜〜く分かります。<br />
では 写本。<br />
<br />
両上肢を捻じ曲げたり、食事中、茶碗を放り出したりする、舞踏病様運動をする小児の骨格を矯正してやったら、それが<br />
止んだことがあった。<br />
<br />
人と対談中、よく膝の上で、手首をまげたり、まわしたり、火鉢の縁をさすったりする人がある。対談中は、あまりやらなくても、時々首をクルクルまわして、ポキポキと首の骨の音を立てたりする人がある。<br />
その人の無意識の感覚が、ある場においてそれを要求するのである。一方においてある制限を加えられている時など、こと更にそのようなことが現れる。<br />
冷静を顔に装うっても、眼や手足がいうことをきかずに動き出すのだ。<br />
ある年ドイツから東洋医学の研究に来たハルベルト・シュミットに贈った一文“The relation between the skeletal structure and life function”の中に、私は、骨格の異常は第一に感覚に変調を来し、次に機能から器質に及ぶと言った。<br />
又、異常骨格を矯正することによって、同じ順序で感覚機能ついには器質の異常、即ち疾病までも正常に復元する。<br />
これが東洋医学の行き方だとも言った。感覚は調整を希望する。異常骨格を復元したいのである。そこで行動が起きる。<br />
窮屈な姿勢から逃避したいのである。<br />
感情と骨格、更に性格と骨格には相関性がある。同様に疾病と骨格にも相関性がある。<br />
ともあれ、ある目的を有する動作は、第一に能率を要求する。<br />
そこで、その人にとって最も能率的な行動を助長するために、癖なる行動が出てくることがある。首をかしげて物を考える、腕を組む、面相を変化する。いろいろあるが、その癖はその人に特有ではあるが、一般にはある傾向をもっている。読者はズボンをはき、靴下をはく時、又は靴をはく時、どちらの脚から始められるか。<br />
気がつかずにやっている日常の動作は、反省してみると、たいてい一方にきまっている。階段の昇降に同側だけしか使えない人は、よほど不正がひどいのであるが、からだの右も左も、融通無碍に使える人などめったにない。後ろから呼び止められて、無意識に振り向く側は、その人に一定しておる。<br />
骨格はイージーゴーイングを建前としている。ある時、藤森速水教授は「右側通行の困難性」について書いておられたが、これも骨格の歪みを考えないと解釈がつかない。<br />
<br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-51939046838209815902010-11-12T17:39:00.000+09:002010-11-12T17:39:34.790+09:00からだの設計にミスはない 写本(p106〜108)いや〜〜やっと試験は終了致しました。<br />
多分、赤点は無いと思います!!<br />
ただ、凡ミスは相変わらずあるので、予想より点数が上回ることはないでしょう。<br />
一年の時に比べれば、徐々に勉強法を作り上げつつありますが、思いっきり試行錯誤しています。<br />
時間の有効利用という、人生で最も大切なことの一つを学んでいると感じています。<br />
本当にありがたいことです。<br />
解剖学、生理学、経穴それに病理学が、徐々に融合し、関連し始め、学ぶことの面白さを少し感じ始めました。<br />
それにしても、多くの病気は原因不明・・・・からだの歪みを診ようとしない学問にはうんざりします。<br />
今後は、歪みに関しての疫学が必要になるのではないか・・・と真剣に思います。<br />
それでは、久しぶりに写本。<br />
癖<br />
無くて七癖、人誰しも癖のない人はあるまい。よい癖、悪い癖様々、癖は表現の一形態であり、言動に現れる。言は精神的表現、動は動作による肉体表現。<br />
<br />
酒に酔えば、精神的制約がゆるんで、陽気になるもの、エロ的になるもの、からんでくるもの、暴れるもの、泣くもの、様々である。<br />
しかし、これが、仮面をはずしたその人の性格の一大部分であろう。氷山の一角は意識上のこと、潜在の大部分は意識下のものである。私たちの行動に現れた癖も、この意識下のことであり、今まで科学化されていない。<br />
覚醒時においても、寝相と同様、無意識のうちに表現されるのが癖であり、癖をみて、その人を評価するのは、あながち、当たらずとは言い得ないものがある。<br />
看護婦を養成する時、よく物に依りかかる子はのびない。ご経験済みのことと思う。<br />
友達の肩に手をかけたり、もたれかかる癖のある子は、依頼心がつよく、独立独行的性格ではない。<br />
私は柔道はやらないが、友人の三段お男が言ったことを思い出す。<br />
講道館の鏡開きの時、さいしゅうの試合に、館長嘉納治五郎先生がスッと立ってススッと道場の真ん中に歩みをすすめて、審判にあたられた。<br />
なんと、それまで八時間、先生は端然として正座しておられたのだそうだ。三十分や一時間足らずの読教の間にも、モジモジしていざ焼香に立てば、つんのめる御仁も少なくないのに、全く先生にはたまげたとのことであった。<br />
前述の癖と嘉納先生の行動とに、かくされた関連を求めれば、骨組みだと私は思う。<br />
前者の骨格に歪みがあり、安全を保つには、自己以外の支えを要求しておるのであり、後者は、自然体に近く、長座しても、圧迫、牽引、捻転などの異常感覚を覚えぬまでの、いわゆる正常骨格の保持者なのである。<br />
<br />
今日は、ここまで、では ごきげんよう!<br />
明日から、京都に出張。11月15日から再開します。佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-59648507657021498952010-10-28T18:43:00.000+09:002010-10-28T18:43:19.895+09:00すこし、お休み。昨日は、日記を書くことが出来ませんでした。<br />
これは、間近に控えている期末テストの準備でアタフタしているためです。<br />
2年の2学期が全ての教科で、最も大切な時期。テストの範囲も広く・・・<br />
ということで、これから11月12日までは、日記をお休みいたします。<br />
申し訳ございません。<br />
<br />
しばらく、勉強に励みたいと思います。<br />
さあ!これから、がんばります! 佐伯佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-73719646143577929772010-10-26T16:25:00.000+09:002010-10-26T16:25:09.742+09:00からだの設計にミスはない 写本(p104〜106)早速、写本を始めましょう。<br />
寝相<br />
骨格、体勢の観察をもっと深めていくなら、疾病との関連をもっと突きとめられると思う。しかし、今のところ、誰もこんなことを突っ込んでやってみてくれない。私はそれが残念で、こんな寝言みたいに思われることを書き散らすのである。<br />
<br />
頭痛持ちの人は、多くの場合、左の頸すじが凝っていて、頭蓋骨下縁後部正中と乳様突起の中間に著しい圧痛点があり、<br />
肋背部の後腋窩線に沿う圧痛帯と、左大腿部の上外後側に圧痛線が著明にあらわれている。<br />
左恥骨部も圧痛著明である。かかる患者に出遭う時、仰臥させて、両膝を屈し左下腿をつかんで、股関節で屈曲するように持ち上げてやり、静かに左足をお尻の直前に下ろすようにさせる。<br />
まさに足が床につかんとする頃、少しく抵抗を加えてやり、患者自身に急に力を脱却させると、今までの一連の痛みは即時にとれて、頭も軽くなり、頭痛もなくなるのが普通である。<br />
特定な骨盤のズレが整復されるからである。技術にコツと上手下手はあっても、原理さえのみこめば誰にでも至極簡単にやれる施術で患者には大変喜ばれる。<br />
骨格は一連の連動装置だからそうなのである。こんな人は、よく胃下垂になっている。それも、この方法で大いに軽快するのがたくさんある。<br />
骨格変位が、診断名のつく以前の前疾病状態をあらわしており、患者の主訴があっても、医師がそれをもてあまして、ノイローゼとかヒスとかで、かたづけても、患者は決して満足しない。<br />
療術師問題が又やかましくなってきたが、医師たるもの、もっと骨格の変位と、その調節整復に着目、修熟する必要があると思う。<br />
癌でさえ、前癌状態という期間があるといわれているではないか、手術にもってゆくようになる前に、もう一度骨格との関連を探求すべきである。<br />
寝相といっても一概に馬鹿に出来ないし、もっと素直に、自然の秘密と、そのよって来る理由を聞く耳と眼をもちたいと思う。<br />
<br />
<皮膚に問いかける渦状波を施術していると、無意識の動きが出現することがありあます。<br />
これは、からだが勝手に治しをつけてくるのです。<br />
私もこの無意識の動きをよく体験しますが、このことに関して「皮膚からのメッセージ 操体臨床の要妙#2 三浦寛著<br />
たにぐち書店」に詳しく書いています。興味のある方は、ご購読することをお勧めいたします。><br />
きょうは、ここまで では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-68894185380551913132010-10-25T21:36:00.000+09:002010-10-25T21:36:24.751+09:00からだの設計にミスはない 写本なし今日は、フィットネスクラブで走りまくり(と言っても3,7キロ)かなり、疲れた上に、ビール。<br />
なにやら、写本とは行けない状況となりました。<br />
ただ言えることは、汗をかきからだの毒を皮膚から流し出すことは、最も大切な健康法だということです。<br />
<br />
別段、クリームなどつけていないのですが、肌がピカピカしてきます。<br />
患者様を診させて戴く立場の我々は、まず、自分の健康を最優先し、自らの放つ気で患者様を治す意気込みが必要です。<br />
<br />
明日は、写本をします。<br />
では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-87604658944299757582010-10-24T10:47:00.002+09:002010-10-24T10:52:00.205+09:00からだの設計にミスはない 写本(p103〜104)久しぶりに睡眠をたっぷり。<br />
今日からの写本は、「第三章 毎日を快適に過ごすために」。<br />
操体は、身体運動の法則を説いているため、普段の生活に浸透した動きの実践をお教えできます。<br />
この章は、具体的な事例を紹介しながらの説明になります。<br />
それでは、写本。<br />
<br />
寝相<br />
これから暑くなると、子供が床からころがり出して寝冷えすることがある。寝冷えは勿論いけないが、この寝相ということが問題なのである。夜間、眠っている人の体姿勢を連続観察しておると、種々な臥位をとるものだという記事を見たことがある。<br />
当然なことである。石地蔵さんをころがしたように身動きもせずに眠りつづける人なんかそんなにザラにあるはずはない。<br />
人間は、日中種々な姿勢で動作する。そして、ある部分の疲労を蓄積するのである。疲労というのは、ある一定の組織に老廃体液がちょう溜して異常(+あるいは−)な緊張感覚がおこるものと思うのであるが、骨格の各関節がフルに円滑に<br />
運動しているなら老廃体液のちょう溜はそんなにひどく起こらないであろう。<br />
なぜなら、筋系統は関節運動のため、過剰な緊張を被らないからである。しかし、残念ながら、人間そんなに完全に各関節が潤滑液で動く機械のようなのはない。しかし、機械だって油もやらず、調節整備もやらなければ、人間同様疲れるだろう。<br />
故障が起きて、最後にはこわれる。人間だってそうである。<br />
骨格が許された限度をこえて酷使されると、変位を起こすのである。屈位で長いこと仕事をしたら、背を伸ばし両手を挙げて欠伸をするではないか。<br />
これで骨格の調整をしているのである。田畑を耕す農夫でなくても、土掘りでもしたら、腰を伸ばしてたたきたくなる。<br />
寝相も、それなんですね。体重力を利用して、骨格の凸凹を調節するのです。<br />
それも無意識で潜在意識が自然療能をやってくれているのである。<br />
よく心臓の弱い児が、うつ伏せに寝るといった、ひっくり返してやる親御さんがあるが、これは断然よくない。<br />
ああして寝なくては翌朝までにからだの調子をよくして機嫌よく目を覚ますことがで出来ないのである。血圧の高い人は高枕が好きで、低い人は低い枕が好きだといわれるが、それも皆骨格の関係によるのである。<br />
血圧が高くて骨格がそうなっているのではなくて、そのような骨格の人が高血圧になりやすいのであろう。<br />
<br />
<この文章を読み、なるほど!と相づちをうちながら、感心した次第です。<br />
未だに、高血圧の原因は、現代医学的には定かではありません。これを、本態性高血圧といいます。それに対して、何らかの臓器に異常があって二次的に高血圧となるのが、二次性高血圧といいます。<br />
二次性高血圧は、その原因によって、腎性、内分泌性、神経性、心臓血管性に分けられます。<br />
これで、お分かりだと思いますが、視点が常に、臓器であり、細胞、病原菌・・・・なのです。<br />
つまり、からだの歪みなど全く関係なく病名が付いていくシステムが厳然とあるのです。<br />
そのシステムに従うと、原因不明の本態性高血圧になってしますのです。<br />
そして、対処法はおそらく、降圧剤。<br />
<br />
それではなく、高血圧の人は、血管が狭ばる程筋骨格が緊張しており、仰臥位になったとき、自然と首が突っ立つから、高枕が好きになっていく、と説明してもらうと納得しますよね!<br />
低血圧の人は、基本的に血液の量が少ないのだから、夜頭を高くして寝ると、頭に血が回らなくなるし、女性のように軟らかい体型をしていると、枕など必要ないと当たり前に感じますよね!<br />
とにかく、歪みが何を訴えているのかを見抜くのが、我々操体を仕事とする者の使命です。><br />
今日はここまで、 では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-33547343968000687262010-10-23T09:58:00.000+09:002010-10-23T09:58:37.726+09:00からだの設計にミスはない 写本(p99〜100)すがすがしい土曜日。久しぶりにゆっくりした時間を過ごしています。今日で写本も100/260。まだまだ時間がかかるようですが・・・・まあ〜寄り道をしながら、ゆっくりと歩み続けます。<br />
では、写本。<br />
からだの歪みをみついける運動<br />
正座コマ運動<br />
① カカトをお尻の座骨がのるようにして座る。(両膝はくっつけ、両手は軽くカカトを握る)<br />
② 全身の力を抜き、手がカカトから離れない範囲でユックリと全身を回す。<br />
ほとんど全身の関節が動くので、歪みのありかがわかる。<br />
からだのどこかにヒッカカリはないか、不快感はないかを探り、気持ち良く回れる方をみつける。<br />
<br />
<これをやってみて、足の小指が痛くて、全くスムーズに動けないのに驚きました。経脈でいえば、膀胱経。ということは、腎経にも関係あるのかも・・・><br />
<br />
四つんばい試験運動<br />
① 両手両足を床につけ膝を折りまげて、らくに動ける姿勢をとり、肩やお尻を左右前後に動かしてみる。<br />
気持ちよく動ける方を見つけて2〜3回よけいに動かしてみる。<br />
<br />
<両手両足を床につけ膝を折りまげて、らくに動ける姿勢をとろうとすると、私の場合は、両膝を床につけた場合が、一番自然です。<br />
師匠の三浦先生が「疾患別治療大百科 シリーズ6 <br />
153ページで四つんばいによる操法を紹介されていますが、この場合の四つんばいは、両膝を床につけています。<br />
ですから、これでも大丈夫だと思います。><br />
<br />
中腰尻ふり運動<br />
①ちょうど自分の頭ぐらいの棚などに手をそえ、膝を軽く曲げてお尻を左右にゆっくりふる。<br />
不快感や引っかかりを感じた方へは動かさないで、やりやすい方(快適感覚)を、2〜3回多く動かしてみると、不快な方のらくになってくる。<br />
キザ位でもよい。<br />
但し、膝うらが台に密着し安定するように深く腰かけ、上体を左右に倒して、からだの歪みを探る。<br />
<この場合、目線をゆっくり腰に通すと、よりスムーズな動きが表現できます。><br />
今日はここまで、明日からは「第三章 毎日を快適に過ごすために」の写本となります。では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-81804500007569855312010-10-22T17:49:00.000+09:002010-10-22T17:49:27.840+09:00からだの設計にミスはない 写本(p98)今日も、すっきりしない天気でしたが、クラスメートの大沢さんに言わせれば、「今日も、いい天気!」だそうです。<br />
<br />
なにも、晴天だけがいい天気ではないですよね。様々な環境を与えて下さっているお天気に、常々いい天気とありがたく感謝するのが、一番です。<br />
<br />
今日は、その大沢さんの勧めもあり、有楽町線・護国寺駅の2番出口をでると、直ぐにある天風会館に行ってきました。<br />
中村天風さんという、偉大な哲人の生涯を知りたく、まずとりあえずは、「天風入門」を購入。<br />
しっかりと読んでいます。<br />
いずれその話は出てくるだろうと思います。<br />
では 写本。<br />
<br />
操体療法の基本形<br />
操体H<br />
患者は正座位かキザ位で、術者は患者の背後に位置する。<br />
術者は患者の肩をおさえて左右に捻ってやり、その左右の感覚差を聞く。<br />
→仮に右に捻って違和感を感じた場合は、<br />
違和感を感じた点(角度・所)で捻るのをやめ、そこから反対側の左へ捻らせ、術者はそれに軽い抵抗を与えてやる。<br />
患者の顔が左へ向いて3〜5秒後に瞬間脱力。(2〜3回反復)<br />
→両腕を首の後で組ませてもよい。<br />
<br />
<これも、いとも簡単に説明されていますが、実に奥が深いのです。<br />
術者が患者の背後に位置する場合の、立ち方が重要です。<br />
右利きの術者なら、左足を半歩前に出し、膝を緩めた自然体。患者の動きに合わせ、膝をうまく使い背中の介助をおこないます。<br />
患者の動きより、1,5秒遅れて無理のない介助をしなければ、全く操法になりません。<br />
簡単そうですが、この感覚をつかむのは、時間と年期が掛かるのです。<br />
また、両腕を首の後で組ませてもよいとありますが、これは様々なバリエーションが考えられます。つまり、首の後ろ以外の右アゴでも左アゴでもいいのです。<br />
バリエーションが増えた中で、快の聞きわけがあれば治療の域が広がるわけです。<br />
たったこれだけの説明で、様々な操法を発想でき、あらためて原点に帰ることの大切さを感じています。><br />
今日は、ここまで。では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-84751744112435410252010-10-21T21:03:00.000+09:002010-10-21T21:03:36.517+09:00からだの設計にミスはない 写本(p97)操体療法の基本形<br />
操体G<br />
患者は正座位かキザ位で、術者は患者の背部に位置する。<br />
術者は患者の両肩に手をかけ、左右の肩を交互に押し下げて、どちらがらくか、又は不快感があるかを聞く。<br />
仮に、左肩を押し上げた時に不快感があった場合は、<br />
患者は、ゆっくりと力まずに左肩を上げていき、術者はその動きに軽い抵抗を与えてやる。<br />
左肩上げが最好点に達した3〜5秒後に瞬間脱力する。<br />
(2〜3回反復)<br />
回毎に肩上げ範囲が高くなり、肩こり、重圧感は消失する。<br />
<br />
<かあさん、お肩をたたきましょ、タントンタントンタントントン・・・日本人が日本人としての生活をしているときの、姿勢は、正座位だと私は考えます。<br />
この姿勢をした上で、肩たたきという、当たり前の会話がなされていたのです。<br />
お灸の当たり前の姿勢は、やはり、正座。<br />
今一度、この正座からの操法を考え直さなければならないと思います。><br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-86817909114660119592010-10-20T16:32:00.000+09:002010-10-20T16:32:42.509+09:00からだの設計にミスはない 写本(P96~97)もうすっかり秋になり、厳しかった夏の疲れが一気に出て、体調を崩す方もおられます。<br />
やはり、からだが一番!からだの声に耳を傾ける時間を少しでも多く取りましょう。<br />
では、写本。<br />
操体療法の基本形<br />
操体F<br />
①術者は患者の頸部に中指を当て、胸鎖乳突筋の後方を探ってみる。<br />
→頸椎の形態異常や、硬結・圧痛があり、首の真ん中あたり(棘突起)や横のあたり(横突起)に歪みがあれば、<br />
②“顔正面の位置”からアゴを突き上げ、胸を思い切り張らせ(ブリッジのような姿勢)、硬結・圧痛の消える方向に、顔を回旋させるか、又は頭を傾倒もしくはその動きを同時に行わせる。<br />
③術者は患者の頸部を締めないように頸椎部に手をかけて若干の抵抗を与えながら牽引し、3〜5秒後に瞬間脱力。(二回反復)<br />
→頸椎変位は上肢の捻れに大いに関係し、頭痛、耳鳴、メマイ、目鼻、歯、口腔、上気道の疾患に効く。<br />
<br />
<昨日の操体Eに続いて、頸椎の後屈、回旋の第一分析による操法。<br />
これも、第二分析で感覚をききわけながら、気持ち良さを感じたなら、味あう自力自動の操法をおこなうと・・・・まあ〜なんとも気持ちがいい!!!<br />
頸椎に弱点(頸椎#3〜4辺りにかなりの硬結)を持つ私には、トロ〜とする快。<br />
もう少し頸椎の操法は追求しなくてはなりません。<br />
改めて、温故知新!><br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-38762115391339744842010-10-19T17:18:00.002+09:002010-10-19T17:18:32.762+09:00からだの設計にミスはない 写本(p94〜95)操体療法の基本形<br />
患者を仰臥位にしての操法。<br />
操体E<br />
①術者は、患者の頭部を左右に回旋して、左右のどちらかに不快感(違和感)があるかを聞く。<br />
→右に回した方が不快感がある場合は、<br />
②その不快感が生じた点(角度・方向)から、患者に左回旋を行わせ、術者はそれに対して軽い抵抗を与えてやる。<br />
③患者の左回旋が最快適点に達した3〜5秒後に瞬間脱力する。(2〜3回反復)<br />
→この“運動と抵抗”は、側・後頭部が支持されるために、術者・患者ともに少ない力量で済ませられる。<br />
<br />
操体E`<br />
④術者は、両手で患者の側頭部を保持し、左右傾倒を行い、左右の感覚差を聞く。(この時、後頭部は床面に触れていてよい)<br />
→右傾倒で不快感が生じた場合は、<br />
⑤不快感の生じた点(角度・方向)から左傾倒を行わせ、術者はそれに軽い抵抗を与えてやる。<br />
⑥患者の左傾倒が最快適点になった3〜5秒後に瞬間脱力する。(2〜3回反復)<br />
→これで頸部痛の緩解が可能となり、①〜⑥を行うとその<br />
消去となる。<br />
<br />
<この操法を自分で軽く抵抗をあたえ、仰臥位膝1/2屈曲位で行い、第二分析つまり、一番気持ちのいいところまで、からだのつくりを操り、味わい、脱力もからだに委ねる方法をとる。<br />
何とまあ〜、気持ちの良いこと!!<br />
15〜20分程、寝てしまっていたようです。<br />
やはり、この本には、まだまだ宝が隠されているようです。<br />
この操法は、本当に効きます。<br />
これを、温故知新というんですね。><br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-87561179679580336712010-10-18T07:56:00.002+09:002010-10-18T07:56:52.843+09:00からだの設計にミスはない 写本(p93)おはようございます。京都から帰ってきました。<br />
京都駅前を23時出発の夜行バスは、翌日の6時過ぎには、東急田園都市線・池尻大橋駅前に着きます。<br />
そこから、三軒茶屋。そして、世田谷線を使って我が家に<br />
着くので、非常に便利です。<br />
長年、京都美山町の山奥での生活を体験している私にとって、こんな便利な生活は恐ろしい!!と思ってしまいます。<br />
9時30分からフィットネスクラブに通えますので、それにあわせ、早めに写本!<br />
<br />
操体療法の基本<br />
操体D<br />
患者は操体Cと同じく伏臥位で両膝と→カカトをきちんと揃え、それぞれを直角に折り曲げる。<br />
術者は患者のカカトを軸にして足先を左右に回旋。<br />
→左に回した方が不快感があれば、<br />
術者は足先に軽く抵抗を与えながら右回旋させ、右に回し切って3〜5秒後に瞬間脱力。(2〜3回反復)<br />
→腰・背中へと連動するので、足先を左右に回せば、腰・背中も大きく動く。<br />
→骨盤が動いて変化するので、婦人科・泌尿器科の患者にはよく効く。<br />
→脊柱の歪みが元に戻されて、カイロのように椎骨の一つ一つに処理を施す必要はなくなる。<br />
<br />
<P93にあるイラストは、伏臥位で両膝・カカトをそろえ床に対して直角に膝をまげ、足底が天井を向いています。そして、指先とカカトに手を添え補助・介助をしていますが、現在はこの介助の仕方は、非常に厳密に行われます。<br />
右利きなら、右手親指と人差し指で、患者の親趾を挟みこみ、左手人差し指を患者の両カカト間に入れます。そして、親指、中指でカカト外側をかかえます。<br />
上記の介助で、術者は安定したポジションを与えられることになります。<br />
現在では、このように介助の仕方がより高度になっています。本格的に勉強なさりたい方は、「操体臨床の道しるべ 三浦寛著 医道の日本社」を参考にして下さい。><br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-68737794056049361172010-10-15T20:42:00.000+09:002010-10-15T20:42:37.445+09:00からだの設計にミスはない 写本(p91〜92)操体療法の基本形<br />
操体C<br />
患者は伏臥位をとり、全身の力を抜く(顔は向けやすい方で)。<br />
術者は患者の足関節を持ち、膝屈曲を行って、臀部にカカトをおしつけるようにし、左右の感覚差を聞く。<br />
→患者は膝屈曲によって、腰部・膝・大腿部の苦痛・圧迫・突っ張り感が生ずることがある。<br />
→この動作においては特に次の反応に注目する。<br />
●カカトが臀部につかない。<br />
●ついても、おしつける時の感覚が他に比べて滑らかでない抵抗感が術者の手に伝わる。<br />
●カカトがついて抵抗感もないが、患者には左右違和感が生ずる。<br />
→この場合は下記の動作を行う。<br />
①術者は患者の足首を持ち、膝屈曲位から下肢を伸展させながらそれに抵抗を与え、伸びきったら3〜5秒間保持した後、瞬間に脱力する。<br />
<br />
②術者は患者の足首を持ち、患者が膝を体側に沿ってあげていくのに抵抗を与え、足先が膝まできたら3〜5秒間保持した後、瞬間脱力する。<br />
→①②を同時に行わせることもある。<br />
<br />
→初めはつかなかったカカトが、つくようになるか、以前よりは曲がるようになる。<br />
<br />
<この2つの操法は、伏臥位でよく行われるものです。前者の伸展は、現在では、患者の左膝伸展を行う場合、術者は、左手で補助するようになります。<br />
理由は、重心安定の法則つまり「足は親指、手は小指」を遵守するためです。<br />
伏臥位で患者の左足が伸展する場合、足の親指は内側にあり、足首を術者が右手で持つと、患者の足の親指側に術者の小指側がいくことになります。<br />
それは、2人の関係に置いて、安定充実を生むことになるのです。><br />
<br />
今日は、これから夜行バスに乗って京都へ出張にでるため、これくらいにしておきます(時間がない!!)<br />
日記は、来週の月曜日から再開いたします。<br />
それでは ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8715041949434163548.post-36787771155259327152010-10-12T19:59:00.002+09:002010-10-12T20:01:46.705+09:00からだの設計にミスはない 写本(p90)早速、写本に入りましょう。<br />
操体療法の基本形<br />
1:患者は全身の力を抜いて、両手を胸に置き、膝1/2屈曲する。<br />
術者は軽く両膝頭をおさえて左右に傾倒させ、左右のどちらがラクか、やりづらいか、その感覚差を聞く。<br />
→仮に右傾倒に違和感があった場合は、<br />
2:術者は患者に、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせる。その際、軽く抵抗を与える。<br />
→患者は、違和感のある所から、“逃げる”ような気持ちで動く。<br />
3:患者は左傾倒で膝が床面近く来たら、3〜5秒間保持した後、瞬時に脱力。(2〜3回反復)<br />
→違和感は消去。<br />
<br />
<これが、代表的な第一分析。つまり、どちらがラクか?そしてラクな方へ動き、瞬間急速脱力。<br />
しかし、この操法で注目すべき点が2つあります。<br />
1つは、両手を胸に置くこと。<br />
現在では、あえて手を胸に置くようなことはしません。しかし、これには、橋本先生のある意図を感じます。<br />
つまり、肩甲骨間を広げ、背中をやや丸くすることにより、腰と肩甲骨との連動をスムーズに行わせるように思います。<br />
実際にやってみると、このやり方の方が上体の動きがよくなります。<br />
これこそ、温故知新!今後の臨床に使ってみます。<br />
<br />
2つめは、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせるやり方。現在の第一、第二分析でも、これだけ広い可動領域を扱っていません。<br />
仰臥位両膝1/2屈曲位からスタートします。<br />
較べてみると、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から、中央に起き上がる時のほうが、快適感覚を感じられる確率が高いようにも思います。<br />
ということは、治療に幅が出来るということです。<br />
これまた、今後の臨床に結びつくヒントを戴いたような気がします。<br />
本当にありがとうございました。><br />
今日はここまで、では ごきげんよう!佐伯惟弘http://www.blogger.com/profile/02374087323909155165noreply@blogger.com0