早速、写本に入りましょう。
操体療法の基本形
1:患者は全身の力を抜いて、両手を胸に置き、膝1/2屈曲する。
術者は軽く両膝頭をおさえて左右に傾倒させ、左右のどちらがラクか、やりづらいか、その感覚差を聞く。
→仮に右傾倒に違和感があった場合は、
2:術者は患者に、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせる。その際、軽く抵抗を与える。
→患者は、違和感のある所から、“逃げる”ような気持ちで動く。
3:患者は左傾倒で膝が床面近く来たら、3〜5秒間保持した後、瞬時に脱力。(2〜3回反復)
→違和感は消去。
<これが、代表的な第一分析。つまり、どちらがラクか?そしてラクな方へ動き、瞬間急速脱力。
しかし、この操法で注目すべき点が2つあります。
1つは、両手を胸に置くこと。
現在では、あえて手を胸に置くようなことはしません。しかし、これには、橋本先生のある意図を感じます。
つまり、肩甲骨間を広げ、背中をやや丸くすることにより、腰と肩甲骨との連動をスムーズに行わせるように思います。
実際にやってみると、このやり方の方が上体の動きがよくなります。
これこそ、温故知新!今後の臨床に使ってみます。
2つめは、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から左傾倒を行わせるやり方。現在の第一、第二分析でも、これだけ広い可動領域を扱っていません。
仰臥位両膝1/2屈曲位からスタートします。
較べてみると、右傾倒で違和感を生じた所(角度)から、中央に起き上がる時のほうが、快適感覚を感じられる確率が高いようにも思います。
ということは、治療に幅が出来るということです。
これまた、今後の臨床に結びつくヒントを戴いたような気がします。
本当にありがとうございました。>
今日はここまで、では ごきげんよう!
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