明日、実技試験があるため、今日は短く修めます。
早速、写本。
人間のからだは、ちょうど簡単な家屋構造に譬えられる、と私は思っております。家屋の基礎構造、つまり、四つの土台の上に四本の柱を立て、その上に枠(ワク)を組み、屋根を合掌で組み合わせて、中央を棟で結び、そこに天井を張る。
この屋根裏に内蔵をセットし、棟木を背骨と考えて、これに頭と尾をつければ、四つ足のケダモノで、このケダモノが後ろ足で立ち上がったものが人間である、と。
しかも、人間ーこの動く建物ーは動きます。そしてこの構造からも分かるように、どこか一ヶ所が動けば、それに連続する他の所も必ず動くように出来ていて、これを同時相関連動性というが、その動き方にチャンと法則がある。
その法則を見ていない、というわけです。
例えば、右の手で、自分のからだの前のものを拾う時には、右の足を出して拾うと拾いにくいんです。
左の足を出して拾うと拾いやすい。そういうふうにチャンと出来ているんだ。出来ているということは、そういうように自然の法則があるということです。
<人間を動く建物と考える発想は、日本人ならではだと思います。壁を土台のようにして作る西洋的な考えでは、思い浮かばないでしょう。また、土壁は皮膚。土自体は、地球の皮膚。日本家屋は、それだけで生命体の象徴なのです。>
今日は、ここまで、では ごきげんよう!
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