2010/08/10

からだの設計にミスはない 写本(p28〜29)

今日は、本棚を作ることができました、ありがとうございます。

では、写本を開始します。

原始感覚

医者を必要とするのは人間の世界だけだ。山や野に住む動物たちや、アフリカのライオンなんかに医者はいない。
ああいう野生の動物っていうのは、自分で自分のからだを治す方法を知っている。
自分の勘で治してしまうんですね。

<京都・美山の山奥で暮らしていた時、飼っていた猫のミミちゃんが、マムシに左前足を噛まれました。
その時、彼女は居間の静かな暗い場所で安静の状態。われわれ家族が見えるので、心地も良かったのでしょう。
何も食べず2〜3日ですっかり回復。
ペットと言えども、マムシがいるような環境で育つと、野生の勘が戻っているのでしょう。>

勘—私はこれを原始感覚ともいっているが、この感覚は本来人間にも備わっているものだ。
自分の原始感覚に従って、自分のからだに合った行動をとったり、食物をとったりする。
私たちの先祖は、まさにそういう生活をしていました。
やっぱり自分で自分のからだを治す知恵をもっていたんだ。
地震が近づけばナマズが騒ぐ。トウモロコシのような植物でも、その年の風の強さ弱さで根の張り方を変えるというが、そのような感覚を持っていたんです。

<京都・美山町は雪深いところ。1m50cm以上積もったこともあります。ススキに作るカマキリの巣の高さでその年の積雪を占っていました。よく当たりましたよ!>

そして、この天来の感覚はちゃんとバランスがとれていて、自然界の変化の中でいろいろな作用を受け、それに対して素直に反応しながら生きていくために、欠かすことのできない神からの授かりものなのです。

この授かりものを、人間は、進化するに従って、知識や文化が進めば進むほど、その方にばかり気をとられてしまって、もはや忘れ去ろうとしているが、この原始感覚が鈍麻して、しだいに知識偏重の生活に切りかわっていけばいくほど、私たちは健康な生活からしだいに遠ざかり始めているのだ、ということに気づかなければ、今に大変なことになると思えてなりません。

<現在、潰瘍性大腸炎という、大腸ガンの予備軍のような病気が、若者の間で急速に増えています。
この原因は不明。驚くことに、現代医療において、原因不明の病気が非常に多いのです。

実は、多くの原因を精神的なストレスと診ることができます。精神的なストレスを持つからだは、必ず歪みを持っています。また、歪み自体がストレッサーとなり、からだは愁訴として表現しています。また、この歪みは想は元より息・食・動にも反映しています。
あらゆる歪みを反映しているからだの歪みを診るのが操体です。

ところが、現代医療における潰瘍性大腸炎の治療法は、内科的薬物療法。
しかし、これらの療法をおこなっても、予後は寛解と増悪を長期にわたって繰り返す、とあります。そして、全大腸炎型では、10年以上経過すると癌化率が高くなる、といわれています。
ということは、現代医療では治せないといわざるを得ないのではないでしょうか?

今の若者は、自然の中で遊ぶという当たり前の行動をしてきたのでしょうか・・・・どうも、ゲーム機というバーチャルな世界に身を置いていたように思えてならないのですが・・・>

きょうは、ここまで。それでは、ごきげんよう!

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