2010/12/07

からだの設計にミスはない 写本(p114)

それでは、早速写本にうつります。

右手が動くようになる動機に、右利き眼が一つのファクターになるのではないかと思っています。右眼が利く時、顔の
向きが変わってきます(多人数の写真を出して観察してごらんなさい。面白いことが発見出来ます)。さて、物に対して、行動を起こす時の体の向きは、利き眼に左右され、体重心を決定的にし、そのため利き手を生じるのではないでしょうか。
体の重心が中心に近く、平衡状態に安定している時は、動作は一番能率的なのですが、重心が中心からずれるほど、能率は減り、体は崩れます。

武道、スポーツをやった人なら、合点がいきましょう。利き足の左右がありますが、足裏に左右同じように、重心のかかっている人は稀です。体重計を二つ並べて、その中央に片足ずつのせて、立たせて針をごらんになれば、一目瞭然です。六十キロの人が左右三十キロずつかかっている人は少ない。右重心が断然おおいはずです。

<実は、右利きの人は、左重心なのです。橋本先生は、この当時、まだ試行錯誤されておられた時期だと思います。
そのため、仮説として、右利きは右重心だとされたのだと思います。
ところが、右利きの人は、左重心で軸がやや左にずれています。
また、個人的には、私は、右利きにもかかわらず、左眼利きです。そのため、左に重心が移ると非常に安定します。
卑近な例ですと、四股を踏む場合、左足底に重心を移し、右足を上げるのと、その逆とでは、安定感が全然ちがいます。

横綱の土俵入りでも、まずは、左足底に重心を移し、右足を上げ、続いて右足底に重心を移し、左足を上げ、再び左足底に重心を移し、右足を上げ、合計3回の四股を踏みます。
これは、右利きを前提として恒例化したのでしょう。
ですから、左利きの朝青龍は最初はやりづらかったことでしょう。>
今日は、ここまで、ではごきげんよう!

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