2010/12/08

からだの設計にミスはない 写本(p114〜116)

おはようございます、この写本やっと半分終わった程度です。なんとか、春までには終わらせたいものです。
さてそれでは、早速始めます。

垂直に体位を変換させても、針は又振れますが、重力が骨盤に安定している度合によって、人の能力は、肉体的にも、精神的にも違います。ゴニオメーターで起立安定度を各方向から測ると、個人的には、ある一定方向に、弱点が現れ、集団的には、頻度の大小によって、身心の能率比が現れます。
左右重心の偏りは、計器を用いずとも、正面に起立して、閉目させ、二三十回、足踏みをさせれば、重心の傾く方向に回旋してきます。吹雪の廣野に軍隊が円を書いて行進する話など聞きますが、さもあるべきことと思うのです。健康法として、この重心の安定を保つよう、全身を平均統一的に運動する方法も考えられています。末梢の運動も、必ず、中心に集約されるようにやらぬと、疲れが早く、ひどければからだをこわします。からだをこわすということは、病気をおこすということで、私は病気の原因の一つは、骨格の平衡を失った変位から来るものと思っています。

東洋の医療は、体表に現れた諸変化から、刺激点を決定して、実は骨格の変位を整復することによって、内臓の病気をも
治しているように見えるのです。三十年近く、私はこの考えで、患者に接すれば、まず骨格を観察して、それを平衡状態に整復するようつとめています。それによって即座に、気分(即ち主訴)のよくなる例は、たくさんあります。気分も骨格も変位から来るものなのでしょうか。現代医学は精緻をきわめておりますが、大まかなこと、全体的に一つとしてみることを、もう一度みなおしてみる必要もあると思うのです。
体重心の安定と、骨格の変位、骨格の力学的関連性など、その一つだと思います。如何なものでしょう。
<この章は、操体法の本質を述べておられます。未だにこの歪みを現代医学は問題にしていません。森に入り、木や蛇ばっかりみています。森を全然見ていない。
これでは、迷子になってしまいます。結果、多くの病気は原因不明!!
当たり前です、病気になってしまってからでないと、治療が出来ないのですから。
治療といっても、切ったり貼ったり。後は、クスリで鎮圧。
これは、東洋医学でいうところの、下工のする術。上工は病気になる前、つまり未病を診なければなりません。
その指針が、からだの歪みなのです。ところが、東洋医学でも、からだの歪みを病因の一つだといっていません(私の知るかぎりでは)。
今一度、この歪み・・・からだ以外も、心、生活、動き全て含みます・・・を考えなおす必要があります。>
では また 明日、ごきげんよう!

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