2010/10/11

からだの設計にミスはない 写本(p89)

おはようございます、なんと2日間もブログをさぼってしまいました。友人との飲み会が続いております。
今日は祝日、天気もいいし、気持ち良く写本をいたしましょう。
操体療法の基本形
1:患者は全身の力を抜いて両手を胸にゆったりと置き、両膝を軽く触れるくらいで膝を1/2屈曲。
術者が患者の下腿上部の膝うらを指で横断的に探ると、ものすごく圧痛のある腱緊張にふれることがある。

2:術者は患者の足背部に両手を置く。
患者はかかとを支点とし、足指を反り返らせて、足背部を徐徐に持ち上げていく。
術者はその持ち上がっていく足背部に若干の抵抗を与えてやる。
3:患者は持ち上げた足先の最高点を3〜5秒間保持した後、瞬時に脱力。(2〜3回反復する)
→圧痛のある腱緊張は消去。

<これは、つま先をスネに背屈する操法です。現在では、この操法は、第一分析として扱われ、実際の臨床ではあまり使われていません。
特に、橋本先生が述べられておられる2:における患者の足背部に両手を置く、という技法は、あまりにも高度な技法で、初心者には出来ません。
イラストが入っているこの説明に、「かかとを支点とし、足背部を徐々に持ち上げる」とあり、それに対して上から↓があり、「抵抗」と書いてあります。

これを読む限りでは、かなり押さえつけるイメージが湧いてきます。しかし、実際には軽く添える感じで患者の背屈を1秒半遅れで誘導する感覚なのです。
この感覚を身に付けるには、かなりの学習が必要となります。

また、3:における足先の最高点を3〜5秒保持とありますが、これは最大の可動領域のことと思われます。しかし、臨床で実際に行われている操法は、可動領域には拘りません。
患者本人がききわけた感覚を一番大切にします。極端な話ですと、つま先を上げようとした瞬間が、最高に気持ち良いとすれば、それを味わうだけで、操法として通すことができます。傍目で見れば、何も動いているように見えなくても、患者のからだが気持ち良さを味わっていれば、もうそれで治療(操法)なのです。>

橋本先生がこの本を出版され30年以上経っています。操体はその間、めまぐるしく進歩しているのです。
楽を通すことから快を通す操体になり、世の中もやっと快に価値を見いだし始めています。
やっと、操体の真価を問われる時代になってきています。
今日は、ここまで。では ごきげんよう!

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