2010/10/24

からだの設計にミスはない 写本(p103〜104)

久しぶりに睡眠をたっぷり。
今日からの写本は、「第三章 毎日を快適に過ごすために」。
操体は、身体運動の法則を説いているため、普段の生活に浸透した動きの実践をお教えできます。
この章は、具体的な事例を紹介しながらの説明になります。
それでは、写本。

寝相
これから暑くなると、子供が床からころがり出して寝冷えすることがある。寝冷えは勿論いけないが、この寝相ということが問題なのである。夜間、眠っている人の体姿勢を連続観察しておると、種々な臥位をとるものだという記事を見たことがある。
当然なことである。石地蔵さんをころがしたように身動きもせずに眠りつづける人なんかそんなにザラにあるはずはない。
人間は、日中種々な姿勢で動作する。そして、ある部分の疲労を蓄積するのである。疲労というのは、ある一定の組織に老廃体液がちょう溜して異常(+あるいは−)な緊張感覚がおこるものと思うのであるが、骨格の各関節がフルに円滑に
運動しているなら老廃体液のちょう溜はそんなにひどく起こらないであろう。
なぜなら、筋系統は関節運動のため、過剰な緊張を被らないからである。しかし、残念ながら、人間そんなに完全に各関節が潤滑液で動く機械のようなのはない。しかし、機械だって油もやらず、調節整備もやらなければ、人間同様疲れるだろう。
故障が起きて、最後にはこわれる。人間だってそうである。
骨格が許された限度をこえて酷使されると、変位を起こすのである。屈位で長いこと仕事をしたら、背を伸ばし両手を挙げて欠伸をするではないか。
これで骨格の調整をしているのである。田畑を耕す農夫でなくても、土掘りでもしたら、腰を伸ばしてたたきたくなる。
寝相も、それなんですね。体重力を利用して、骨格の凸凹を調節するのです。
それも無意識で潜在意識が自然療能をやってくれているのである。
よく心臓の弱い児が、うつ伏せに寝るといった、ひっくり返してやる親御さんがあるが、これは断然よくない。
ああして寝なくては翌朝までにからだの調子をよくして機嫌よく目を覚ますことがで出来ないのである。血圧の高い人は高枕が好きで、低い人は低い枕が好きだといわれるが、それも皆骨格の関係によるのである。
血圧が高くて骨格がそうなっているのではなくて、そのような骨格の人が高血圧になりやすいのであろう。

<この文章を読み、なるほど!と相づちをうちながら、感心した次第です。
未だに、高血圧の原因は、現代医学的には定かではありません。これを、本態性高血圧といいます。それに対して、何らかの臓器に異常があって二次的に高血圧となるのが、二次性高血圧といいます。
二次性高血圧は、その原因によって、腎性、内分泌性、神経性、心臓血管性に分けられます。
これで、お分かりだと思いますが、視点が常に、臓器であり、細胞、病原菌・・・・なのです。
つまり、からだの歪みなど全く関係なく病名が付いていくシステムが厳然とあるのです。
そのシステムに従うと、原因不明の本態性高血圧になってしますのです。
そして、対処法はおそらく、降圧剤。

それではなく、高血圧の人は、血管が狭ばる程筋骨格が緊張しており、仰臥位になったとき、自然と首が突っ立つから、高枕が好きになっていく、と説明してもらうと納得しますよね!
低血圧の人は、基本的に血液の量が少ないのだから、夜頭を高くして寝ると、頭に血が回らなくなるし、女性のように軟らかい体型をしていると、枕など必要ないと当たり前に感じますよね!
とにかく、歪みが何を訴えているのかを見抜くのが、我々操体を仕事とする者の使命です。>
今日はここまで、 では ごきげんよう!

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