2010/09/30

からだの設計にミスはない 写本(p84)

身体運動の法則
5:体を横に捻る。捻って顔の向く方の足に重心をかける。反対の後ろの方のカカトは浮き上がる。捻る方の足の平の内側が浮かび上がらぬように、ピタリと足の平で床をふむ。左右交互にやる。
向き易い方は歪みを元に戻すバック運動になっている。
やりにくい方は、それ以上無理するなと赤ランプの警報信号が出ておる。
バック運動して正位置に復すると、やりにくかった方のやりやすくなる。ここが一般のやり方と違う。シゴカないで気持ちのいい運動をすればよくなる。(3〜5回)

<これは、捻転の動き。捻転は捻転する側に体重を移動するのが、原則。
ところが、日常生活では、後ろから背中を叩かれ、思わず振り向くと、捻転する側と反対の方に重心を置く場合があります。このときは、末端からの動きではなく、腰から動いています。腰から動くと身体運動の法則を無視して全く逆の動きを取る場合が生じます。
そのようなときに、ぎっくり腰をしてしまうのです。

ぎっくり腰をする時って、何気ない動きの時が多いのですが、必ずこのような、身体運動の法則から逸脱しているときに起こるのです。

この捻転の動きを追求していくと、足の母指球にある2個の種子骨が非常に重要な役割をしているように思います。
この種子骨は、中指骨の骨頭の両脇にあり、自転車の補助輪のように安定を保つ役割をしています。

からだの微妙なバランスを取るのに、この種子骨の中点、接地面が重要な役割を果たしています。

これと同じように、手のひらの小指側の尺骨遠位に豆状骨という小さな豆があり、物を持ち続けるのに重要な役割をしています。腕立て伏せをするときに、無くてはならない、四つ足で歩いていたときに、使われていた骨です。

このような小さな骨がからだの微調整をしているのです。>
今日はここまで、では ごきげんよう!

2010/09/29

からだの設計にミスはない 写本(p82)

それでは、写本。
身体運動の法則
4:自然体で立つ。
上体を横に倒す。倒れる方に体重をかけてはならない。(重要法則)
反対の方に体重をかけるため、グーと押してやるようにすると、倒れる方のカカトが少し浮く。
無理しないこと。
但し、どちらかやい易い方をすこし強く1〜2回余計にやる。(3〜5回)

<この動作は、側屈。よくラジオ体操やテレビ体操で足を肩幅に開き、右側屈をいかにも自然体でやっているように見せていますが、あれは、身体法則に反しています。あんなことしたら、腰を痛める人がたくさん出てきます。
それに対して、NHKは責任を取っているのでしょうか?

よく考えてみてください、下肢が肩幅を底辺にして腰を受け皿に三角形を作り、上体だけが右側屈したならば、どう考えてもバランス悪いでしょ!

バランスは本人の感覚を通してわかりますが、客観的に、視覚的にもバランスの善し悪しはわかります。
こういうアンバランスのとき、からだは何か、囁いています。
「ちょっと、痛い!」
でも、これがからだに良いんだという思い込みが鍛錬だと勘違いして、歪みを作っていくのです。

右側屈するならば、必ず左重心にならなくてはなりません。
こんな簡単なことを、小学校、中学校もうどこでも教えていません。
これが問題!!
この身体運動の法則に関しては、実は、山ほど言いたいことがあるのです。ですから当分、写本少しの、あとは言いたい放題になると思います。悪しからず!>
というところで、今日はおしまい。では ごきげんよう!

2010/09/28

からだの設計にミスはない 写本なし

一雨、一雨夏の暑さを忘れさせ、冬の予感を演出しているようです。

さて、今日も身体運動の法則に参りましょう。
後屈。
右利きの方は左に重心がいっていることは、ご存じでしょうか?
たとえば、相撲の土俵入りの四股踏み。まず、左に重心を掛けて右足で四股を踏みます。その次に右足に重心を掛けて、左足で四股。最後にもう一度左足重心で右足四股。

これは、実に自然な流れだと思います。つまり、重心が左のある多くの人が、四股を踏むなら四股を踏みやすい左重心の四股が2回。右重心が1回。

そんな時、左効きだった、朝青龍や琴櫻は、最初は多少の違和感があったにちがいありません。

少し話しがそれてきました・・・
そう、後屈です。
後屈はそもそも、日常生活ではほとんど取らない動き。ということは、だれもが苦手とする動きなのです。そんな動きを取ること自体が不自然です。
ましてや、重心がまったく逆になると、からだを痛めてしまいます。
ですから、慎重にやりましょう。

後屈の場合、自然体の立位を工夫します。
普段は、左足を半歩前に出すのですが、反対の足、右足を半歩前に出します。
すると、重心がどうなるかというと、完全に左足に移ってしまいます。もう、後屈をしなさいと言わんばかりのポーズ。

そこで、右足の中趾指節関節・拇趾球を前に押し込む・・・・
すると、あらら・・・からだはゆっくりと後屈してきます。
しかも、完全に重心が左足に乗っていますので、スムーズに後屈の動作が行えます。

どうやら、この章は、このような説明が多くなりそうです。

明日は、写本を行います。
では ごきげんよう!

2010/09/27

からだの設計にミスはない 写本なし

100927ブログ
先日の操体勉強会では、三浦先生のスペインでのご活躍の様子を報告されました。
宗教的な戒律に縛られ、自分を縛っている雰囲気が、一瞬にして感じとられた、その感性に驚嘆いたしました。
さすが、わが師匠であります。

日本大使館でも、日本人に対して講演をされ(テーマは、腰痛を治すには?というコトだったのですが、まず、心を解放しなさい、そうすれば腰痛など、治ってしまうと趣旨を話され、拍手喝采だったそうです)
さあ、これから操体が益々面白い展開をしていくことになります。
私もその担い手としてしっかり精進するつもりです。
では 写本。
といきたいのですが、昨日の続き、前屈と後屈の説明を行いたいと思います。
先日、自然体の立ち方を、
「これはまず両足を腰幅に並行に開き(この場合、両足底の内側間が腰幅)、膝を緩めます(膝を緩めるのは、簡単そうで難しいものです。お尻の筋肉を緩める意識にスイッチを切り替えるとやりやすい)
右利きの人は右足に重心を移し、左足を軽く浮かせます。そして、左足をやや内側に向け、前方に半歩だします。すると
おヘソは、やや斜めを向いています。
そのため、ゆっくりとおヘソをゆっくり正面に向くようにします。
このとき、ゆっくりと目線を正面にもっていくと、自然に腰も正面を向くようになります。
このとき、腕はやや外旋気味に手のひらが正面を向きます。」

と説明しました。
さて、この状態から動作を始める場合、ルールがあります。
1:末端から動き始め、主幹そして末端へと連動していく。
これは、身体運動の法則における鉄則です。橋本先生がこの身体運動の法則を唱えられた時は、まだその点は、明解ではありませんでした。
そのため、腰から動くこともありました。
しかし、今は、末端からの動きが原則となりました。

それでは、前屈を末端から・・・
皆さんは、少し戸惑うかもしれません。
① 自然体でゆったりしたポジションから、左拇趾球を前方にゆっくり踏み込む、すると重心が少しずつ後方にいき、徐々に上体が前屈してきます。もう、こうなったら、その動きに委ねるだけです。いつの間にか前屈しています。

まあ〜、うそかホントかやってみて下さい。
今日は、ここまで、では ごきげんよう!

2010/09/26

からだの設計にミスはない 写本(柏樹社p64)

おはようございます、昨日は、GALLERY SEE BEYOND と言うところで、楽しい展覧会があり、その後、操体の同門が知人のコンサートに招待してくれました。
80年代の歌を弾き語り。
これまた、楽しい一時でした。そのため、ブログをお休みしてしまい申し訳ありませんでした。

GALLERY SEE BEYOND、そしてコンサートともに、ご自宅を提供して生活の中に芸術を取り組み、人々を巻き込んでいくという活動をされています。
これは、家族、近所のご協力、理解がなければ成り立たないことで、日頃の生活態度が素晴らしいことを計り知ることができます。

そして、東京の懐の深さを感じ入った次第です。
この場をお借りしまして、ご招待戴いた田中稲翠先生、主役
の若きアーテイスト・一ノ瀬美生氏、ケイト クラーク氏、コンサートに誘って戴いた横山珠水氏、道案内して戴いた西田尚史氏、田中稲翠先生を紹介して下さった畠山裕美先生に心より感謝申し上げます。

それでは、写本。
       身体運動の法則
3:自然体で立つ。
静かに上体を前に倒して屈する。頭も手もダラリと下げる。ゆくところまででよい。無理しないこと。
止まったところで一息つく。
体をおこす時は、まず顔を先におこしておいてから体をおこす。

今度は体を後ろにそらせる。
前後屈伸に止まったところで一息ついて休む。顔を上げてからおきると、下腹に力が入る。
腰を前後に軽く加減して動かすと角度が大きく、らくにできる。
無理して苦しいのを我慢して大きくやろうとするなかれ。回数がかさなるとダンダン大きくらくに動いてくる。(3〜5回)

<ここで、改めてこれは、身体運動の法則であり、体操ではないということを、申し上げなければなりません。
現在も、この身体運動の法則(からだの動きの真理)は三浦先生が追求され、我々弟子がその継承をしています。
そのため、橋本先生が提唱された上記の前屈後屈は、もっと細かい視点が満載されています。

これからそれを、一つ一つ検証していきます。
自然体で立つ。
これはまず両足を腰幅に並行に開き(この場合、両足底の内側間が腰幅)、膝を緩めます(膝を緩めるのは、簡単そうで難しいものです。お尻の筋肉を緩める意識にスイッチを切り替えるとやりやすい)
右利きの人は右足に重心を移し、左足を軽く浮かせます。そして、左足をやや内側に向け、前方に半歩だします。すると
おヘソは、やや斜めを向いています。
そのため、ゆっくりとおヘソをゆっくり正面に向くようにします。
このとき、ゆっくりと目線を正面にもっていくと、自然に腰も正面を向くようになります。
このとき、腕はやや外旋気味に手のひらが正面を向きます。

この状態が自然体です。
このように、それぞれの動きを事細かく検証しているので、長い説明になります。前屈、後屈は明日説明する事に致しましょう!>
今日は、これまで、では ごきげんよう!