2010/09/06

からだの設計にミスはない 写本(柏樹社p46〜47)

私の母親は、驚く程の少食。
しかも、弟夫婦と生活し、お嫁さんが中学校の家庭科の先生をしていたとあって、料理上手で健康管理上手。
そんな訳で、母親は78才になっても、寝込んだことはありません。
いつも笑顔を絶やさない母親をイメージしていると、それだけで元気になります。
この笑顔と少食=健康生活の基だと私は、確信しているのです。

私は、甲田光雄先生の本を読み、午前中は固形物を入れず、水分だけを取り、午後軽い食事。夕食はこれまた、ビールと焼酎の水割りと軽い食事。間食はほとんどしません。
お陰で、体脂肪率11,3%。適正目標値は10〜20%ですからバッチリ!
それでは、写本に入ります。

私はうちに来る患者さんに「うまいものを食い過ぎるな」と口をすっぱくして言いますが、とにかく今は何でもかんでも手軽に手に入るようになったから、毎日毎日がご馳走です。
とくに動物食は栄養価が高いとばかり、どんどん食べる。
確かに動物性タンパクはいいものには違いないが、良ければ多く食べるのがからだに良い、と考えるところに大きなワナがある。
いくら良い薬も適量を超すと毒になる、ということです。

人間には全部で二十八本の歯があるが、肉食用の歯は犬歯、糸切り歯の計四本、すなわち全歯中の七分の一にすぎません。
野菜用の前歯は八本、雑穀および堅果類用の臼歯は十六本。
この歯の種類と数に注目してください。
これに比例させるように食べ物をとっていくことが、最も人間に合った食生活だといえるのではないでしょうか。
肉を食べたら、その七倍の野菜はご飯をとる。
肉ばかり食べて野菜やごはんはチョッピリというのではからだを壊してしまいます。

私の所へ運動選手などもよく来るが、揃いも揃ってからだが固い。こういう人たちはみんな肉の食べ過ぎだ。
いくら運動してからだをきたえたって、自分のからだを壊すような食事を一方でやっていたんでは何にもならない。

<この歯と食事の関係は、マクロビオティックの創始者・
桜沢如一先生の思想を有難く頂戴したものだと思います。
この先生の簡単な紹介をいたしましょう。

桜沢如一先生は、京都府出身の食養家で、マクロビオティックの創始者です。
海外では、ジョージ・オーサワというペンネームでその名を広く知られています。
1955年には、アフリカ・仏領ガボンにてアルベルト・シュバイツァー博士と会見し、
アルベルト・シュバイツァー博士の元で、死亡率100%とされる熱帯性潰瘍に自らかかり、
医薬を用いずにマクロビオティック理論を実践して食事療法だけで治してみせたそうです。

マクロビオティックという言葉は、古代ギリシャ語が語源であり、
西洋医学の父・ヒポクラテスが唱えたマクロビオスに由来します。
macro=偉大な、bio=生命、tic=学術という三つからなる造語で、
大いなる宇宙や自然の在り方に適応するための生活術を意味します。
現在では、日本古来の食養生と中国の易の陰陽を融合した食事療法の名称として用いられています。

明治時代に軍医・医師・薬剤師の石塚左玄先生が食事療法としての玄米菜食を最初に体系化し、
その弟子である桜沢如一先生がマクロビオティックという名称を用いて世界中に広めました。
その教えは、大森英桜先生、久司道夫先生などに引き継がれてさらに発展していきました。

マドンナ、シャロン・ストーン、ニコール・キッドマン、マイケル・ジャクソン、
ジョン・レノン、アル・カポネ、トムー・クルーズ、グウィネス・パルトロウ、
クリントン元大統領、カーター元大統領、坂本龍一さん、忌野清志郎さんなどの
多くの有名人が実践している事で世界的に脚光を浴び、日本に逆輸入されてきました。

人間の歯は全部で32本あり、臼歯が20本、切歯が8本、犬歯が4本という割合です。
臼歯は主に穀物をすり潰すための歯、切歯は野菜類を切るための歯、
犬歯は肉や魚を食いちぎるための歯であると考えられます。
歯の構成を見ると、人間は穀食動物であると推測する事ができます。

マクロビオティックの基盤は、無双原理です。
無双原理の根本は、遠心力の陰と求心力の陽です。
森羅万象が陰と陽の力で成り立っていると考えられています。

【陰と陽の四つの法則】
①陰と陽は互いに引き合う。
②陰と陰、陽と陽は反発し合う。
③大きな陰は小さな陰を、大きな陽は小さな陽を引き付ける。
④陰極まれば陽、陽極まれば陰に転じる。

人間、牛、豚、鶏、魚などの動物は陽性で、植物は陰性という事になるようです。
陽性の人間と陰性の植物は互いに引き合いますが、陽性な人間は陽性な動物とは反発し合います。
人間が同じ赤い血の動物を食べると、体の中で反発が起こり、それが病気という形で現れます。
つまり、人間は植物を食べるのが自然だという事であり、これが菜食主義の原点なのです。>
今日は、ここまで、では ごきげんよう!

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